番外:独断的歌舞伎感想文 吉例顔見世大歌舞伎 第4部:川連法眼館
日記:2020年11月某日
歌舞伎座で「吉例顔見世大歌舞伎 第4部:義経千本桜(よしつねせんぼんざくら) 川連法眼館」を見る.
佐藤忠信/源九郎狐(獅童),源義経(染五郎),駿河次郎(團子),亀井六郎(國矢),静御前(莟玉).
大歌舞伎では初めての獅童の狐忠信,狐言葉のせりふ回しやケレンの動き等にはまだぎごちなさを感じる.しかし人間ではない異界のものが父母を慕い,その皮でできた初音の鼓に激しく愛着し,ついにそれを義経から与えられた時の歓び.獅童の狐忠信は,そのことを見事に演じきった.胸を打たれた.この舞台を見てよかった.染五郎,團子は声も所作もまだ発展途上,莟玉は美しかったが獅童とのコンビネーションは今後に期待という感じ.
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