番外:独断的歌舞伎感想文 国立劇場12月歌舞伎公演第一部 三人吉三巴白浪
日記:2020年12月某日
「国立劇場12月歌舞伎公演 第一部」を見る.
「三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ) 序幕:大川端庚申塚の場 二幕目第一場 巣鴨在吉祥院本堂の場/第二場 同 裏手墓地の場/第三場 同 元の本堂の場/大詰 本郷火の見櫓の場 浄瑠璃『初櫓噂高嶋』」.清元連中/竹本連中」.出演:お嬢吉三(中村時蔵),お坊吉三(尾上松緑),堂守源次坊(坂東亀蔵),伝吉娘おとせ(坂東新悟),手代十三郎(中村萬太郎),捕手頭長沼六郎(中村松江),和尚吉三(中村芝翫).
名台詞で酔わせる傑作狂言.今回は芝翫の和尚吉三がはまり役で良かった.この人のいいところが堪能できる.
手堅い配役だったが,自分としては不良少年の悲哀の物語と心得ているこの芝居,もう少し配役が若く緊張感があって欲しかった.
劇場は週日で客は少なく,俳優から見る客席も寂しいであろう,その点は気の毒である.
今年の芝居納めはやや寂寥の雰囲気でお開き.
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