番外:独断的歌舞伎感想文 壽 初春大歌舞伎 第1部 壽浅草柱建(ことほぎてはながたつどうはしらだて)/悪太郎(あくたろう)
日記:2021年1月某日
歌舞伎座で「壽 初春大歌舞伎 第1部」を見る. 「一、壽浅草柱建(ことほぎてはながたつどうはしらだて)」.出演:曽我五郎時致(松也),曽我十郎祐成(隼人),小林朝比奈(巳之助),大磯の虎(米吉),化粧坂少将(莟玉),喜瀬川亀鶴(鶴松),茶道珍斎(種之助),小林妹舞鶴(新悟),工藤左衛門祐経(歌昇).岡村柿紅 作.「二、猿翁十種の内 悪太郎(あくたろう)」.出演:悪太郎(猿之助),修行者智蓮坊(中村福之助),太郎冠者(鷹之資),伯父安木松之丞(猿弥).
柱建は曽我物の翻案で,主要人物が出揃って柱建の慶事の後の直来で,それぞれに踊りを披露するという設定.若手の浅草歌舞伎が今年は中止になったので,代わりにここに若手が勢ぞろいすることになった.一時休演していた莟玉も復帰してきれいどころが揃いなかなかに華やか,巳之助,歌昇らも良く声が出て楽しかった.
悪太郎は,酒乱の悪太郎を太郎冠者と伯父がやっつける狂言に基づいた舞踊劇.猿之助がやりたい放題の悪太郎を,軽妙に演じる.通りすがりの修行僧・智蓮坊との絡みが長いが,福之助もよく頑張った.
芝居を見て改めて今はまだ正月なのだったと思い出す.芝居とはありがたいものである.
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