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2021/01/25

独断的映画感想文:閉鎖病棟 それぞれの朝

日記:2021年1月某日
映画「閉鎖病棟 それぞれの朝」を見る.
2019年.監督:平山秀幸.1_20210329181801
出演:笑福亭鶴瓶(梶木秀丸),綾野剛(塚本中弥(チュウさん)),小松菜奈(島崎由紀),坂東龍汰(丸井昭八),平岩紙(キモ姉),片岡礼子(島崎佳代),山中崇(島崎伸夫),根岸季衣(塚本富子),ベンガル(酒井),高橋和也(大谷),木野花(石田サナエ),渋川清彦(重宗),小林聡美(井波).
映画の冒頭,梶木秀丸の死刑シーン.絞首刑に処せられた秀丸は蘇生し,処分に困った法務省は,彼を地方の精神病院に送ることにする.
長野県の六王子病院では,梶木秀丸のほか,幻聴が聞こえると暴れだす塚本中弥らが在院する.
ある日母親に連れられ,島崎由紀が受診する.突然の不登校引きこもりで連れてこられたのだ.受診中由紀は突然部屋を飛び出し,屋上から飛び降りる.植木の上に落ちて擦り傷で済んだ由紀は,しばらく入院することになる.5_20210329181801
かたくなだった由紀は,秀丸に陶器作りを習い,他の患者とも次第に打ち解けていく.しかし覚せい剤常習者・重宗が入院してくると院内の雰囲気は一変する….2_20210329181801
精神病院を舞台とした人間ドラマ.院内で起こった重大事件の経緯を追って,終盤のドラマが進行する.笑福亭鶴瓶,綾野剛,小松菜奈らは好演,映画全体のテンポや緊張感もそこそこ良い.しかし物語の前提がいい加減で,現実感がない.
精神病院で受診中の患者が,病院の屋上に何の障害もなく到達して飛び降りてしまうというシーンは,そのありえない病院の構造にびっくりしてしまう.覚せい剤常用の重宗が院内を他の患者を威圧して歩き,事件を起こして平然としている状況も,精神病院としてあり得ないことだ.
そもそもこの病棟は「閉鎖病棟」なのだろうか?
★★(★5個が満点).
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