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2021/01/03

番外:独断的歌舞伎感想文 国立劇場令和3年初春歌舞伎公演「四天王御江戸鏑(してんのうおえどのかぶらや)」

日記:2021年1月某日
国立劇場で令和3年初春歌舞伎公演「四天王御江戸鏑(してんのうおえどのかぶらや)」を見る.R0301kabuki_flyer_f
福森久助=作,尾上菊五郎=監修,国立劇場文芸研究会=補綴.「通し狂言 四天王御江戸鏑 (してんのうおえどのかぶらや) 四幕六場 国立劇場美術係=美術.
序幕 相馬御所の場,二幕目 第一場 羅生門河岸中根屋座敷の場,第二場 同 花咲部屋の場,三幕目 第一場 二条大宮源頼光館の場,第二場 同 寝所の場,大詰 北野天満宮の場」.
配役:鳶頭中組の綱五郎実ハ渡辺源次綱(尾上菊五郎),茨木婆実ハ良門伯母真柴/一条院(中村時蔵),相馬太郎良門/平井左衛門尉保昌/袴垂保輔(尾上松緑),女郎花咲実ハ葛城山の土蜘蛛の精/大宅太郎光圀(尾上菊之助),やきいもの金/碓井靫負尉貞光(坂東彦三郎),はらぶとの福/酒田主馬佑公時(坂東亀蔵),源頼光(中村梅枝),三番叟/卜部勘解由季武(中村萬太郎),鰈七郎盛付(市村竹松),弁の内侍(尾上右近),鮃九郎一裂(市村光),たるぬきの正(市村橘太郎),伴森右衛門(片岡亀蔵),皮肉の喜兵衛(河原崎権十郎),豊後次郎忠政(坂東秀調),鰊の局(市村萬次郎),西光坊天山(市川團蔵),星鮫入道蒲鉾(坂東楽善).
時はいつの頃かわからないが,平将門の遺児・良門が,葛城山の土蜘蛛の精と結んで都を騒がせ,これを源の頼光麾下の四天王が討つという物語.
四天王の中でも渡辺の綱が実は街場の棟梁綱五郎で,これが土蜘蛛の精・女郎花咲と朝廷の使者・弁の内侍の両方から結婚を迫られ,もててもてて困るという第二幕が一番面白い.菊五郎がはまり役,右近と菊之助が美しく(特に右近のあだっぽさは素晴らしい),くすぐりネタもちりばめられて楽しかった.
物語の展開も意外性に富んで,お正月らしい勇壮でふくらみのある作品.見てよかった.
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