独断的映画感想文:リバーズ・エッジ
日記:2021年2月某日
映画「リバーズ・エッジ」を見る.2018年.監督:行定勲.
出演:二階堂ふみ(若草ハルナ),吉沢亮(山田一郎),上杉柊平(観音崎),SUMIRE(吉川こずえ),土居志央梨(小山ルミ),森川葵(田島カンナ).
工場地帯と川を挟んで立つ高校,一部廃墟となっている校舎に夜,若草ハルナが駆けつける.懐中電灯をかざして校舎に入り,ロッカーの中から山田一郎を助け出す.山田は全裸で後ろ手錠をかけられていた.山田はクラスメイトで,同じクラスメイトでハルナと付き合っている観音崎に執拗にいじめられている.山田をいじめると観音崎の子分のタカハシ・スズキから連絡があって,ハルナが後始末に急行するという毎日.
一本気で素直なハルナは煙草が好き,観音崎と付き合っているが彼のいじめは受け入れられず,後始末をさせられた後は観音崎に飛びけりを食わす.山田はゲイで憧れる男子生徒がいるが,カモフラージュで田島カンナと付き合っている.観音崎は山田をいじめる一方,セックスの途中でテレビアニメ(キテレツ大百科?)を見始めるハルナに飽き足らず,ハルナの友人ルミ子とクスリやSMを交えた強烈なセックスを楽しんでいる.
ある日ハルナは山田から河原の奥にある白骨化した死体を見せられる.偶然見つけたこの死体は,激しくいじめられた日に訪れると心が休まるのだと言う.この死体の存在を知っている下級生でTVタレントのこずえと3人,不思議な友情でつながっていくハルナ.しかし山田から冷たくされた田島カンナは,ハルナを山田の真の彼女と誤解して逆恨み,一方ルミ子は妊娠して観音崎を追及し,ついに事件が起こる….
コミックを原作にした映画.現代に特有な問題を抱えた少しゆがんだ登場人物たちが,コミック原作らしくちょっと突き抜けた行動を起こす,という物語.
観音崎は箸にも棒にもかからない屑だが,ハルナと山田の関係に真の友情が見受けられるあたりが印象的.二階堂ふみと吉沢亮が好演,特に二階堂ふみは美しく魅力的.
現代の高校生の物語として特に違和感はないが,ルミ子の姉を交えたエピソードは少しやりすぎの印象あり.
★★★☆(★5個が満点).
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