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2021/04/10

独断的映画感想文:ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス

日記:2021年4月某日
映画「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」を見る.1_20210410201801
2016年.監督:フレデリック・ワイズマン.
ニューヨーク公共図書館(NYPL)の活動を描いた205分にわたる長編ドキュメンタリー映画.DVDで借りたが,まとまった時間がようやくとれて見ることができた.
映画は,NYPL中央図書館の各部門の活動,地域分館の活動,スタッフ会議,各分館での会議,外部支援者を交えた委員会の模様をつぶさに紹介する.また,ブルーノ・ワルター講堂での音楽セッションや著者を招いてのトークセッション(エルビス・コステロも登場する),読書会の模様やパソコン講座,子供向け読み聞かせや勉強会の模様,研究図書館(特に黒人文化研究図書館の活動が詳しい)での講演会などが,詳細に伝えられる.2_20210410201801
スタッフ会議では,市の予算獲得のための方策の議論,どのような施策が必要とされているかの詳細なリサーチ,電子本の貸出しシステムの検討等の議論が重ねて行われるが,いずれも明快で真摯な議論で,お役所仕事的な雰囲気は微塵もない.常に利用者に支持されるために何を改善し何を目指していくかが,真剣に議論されている.3_20210410201801
公共サービスに係るスタッフやボランティアには,まことに刺激的な映画だ.長尺だが,紹介されている講演内容もいちいち面白く興味深くて,全く退屈しない.見て損は無し.★★★★(★5個が満点).
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