独断的映画感想文:15年後のラブソング
日記:2021年4月25某日
映画「15年後のラブソング」を見る.
2018年.監督:ジェシー・ペレッツ.
出演:ローズ・バーン(アニー・プラット),イーサン・ホーク(タッカー・クロウ),クリス・オダウド(ダンカン・トムソン),アジー・ロバートソン(ジャクソン).
映画の冒頭は,SNS上の動画で熱弁をふるうダンカンの画像,アルバム「ジュリエット」を残し90年代に突然表舞台から消えたロックシンガー:タッカー・クロウへの熱い思いを語る.
アニーは港町サンドクリフに住む30代後半の女性,母は早くに失い,父亡きあとは彼が残した町の博物館を切り盛りし妹を養育してきた.今は大学講師ダンカンと暮らし,恋多きレズビアンの妹は博物館を手伝っている.
ある日ダンカン宛に「ジュリエット」のデモテープの音源が送られてくる.開けて先に聞いてしまったアニー,ダンカンはそのデモテープを傑作と評し自身が主催するファンサイトに書き込むが,アニーは正規のアルバムよりデモテープが良い訳はないというまっとうな評をファンサイトに書き込み,ダンカンと衝突する.ところがある日アニー宛に「君の方が正しい.ファンサイトの奴らはいかれてる」というメールが来る.メールの主はタッカー・クロウ本人だった….
この後ダンカンは新しい同僚の若い女性と浮気してアニーに家を追い出され,一方タッカーは母親の違う5人の子どものうちロンドンに住むリンジーが出産するというので,アメリカから末っ子のジャクソンを連れてロンドンにやってくる.ところが軽い心臓発作を起こしたタッカーは,退院後ジャクソンと共にサンドクリフのアニーのもとに転げ込む.ダンカンはタッカーと海岸で偶然出会うが,妄想に凝り固まったファンとしてダンカンはタッカーの現在を容認できない…というラブコメディ.
青春時代の音楽と失われた年月をテーマに,人生の再生を描く物語は,悪くない.主演のローズ・バーンとイーサン・ホークが魅力的で楽しい映画.子役のジャクソンが誠に可愛く,それに免じて評価ワンランクアップ.
★★★★(★5個が満点)
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