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2021/05/03

独断的映画感想文:愛がなんだ

日記:2021年5月某日
映画「愛がなんだ」を見る.0_20210714101801
2019年.監督:今泉力哉.原作:角田光代.
出演:岸井ゆきの(テルコ),成田凌(マモル),深川麻衣(葉子),若葉竜也(ナカハラ),片岡礼子,筒井真理子,江口のりこ(すみれ).
テルコは会社勤めの独身,ある日会社にマモルから電話がかかる.体調悪いので何か買ってきてくれないかと.
マモルとは友人の結婚式の2次会で出会った仲,手が綺麗で猫背のマモルに何故か惹かれたテルコ.いそいそと買い物をしてマモルのアパートに行き,煮込みうどんを作るが,その日はそのまま帰される.その後マモルと付き合うようになったテルコ,しかしマモルはテルコを都合のいい女として扱っているようだ.1_20210714101801
それでもマモルに入れあげるテルコは,仕事も2の次3の次となり,ついにクビとなる.これからはすべての時間をマモルのために使えると意気込んでアパートに行ったテルコ,しかしそのテルコの入れ込みがマモルの気に入らなかったか,その日以来マモルからの連絡はなくなった.その後久しぶりのマモルからの呼び出しに出てみると,マモルの隣には見知らぬ年上の女,すみれがいた.マモルとの仲をテルコは親友の葉子に愚痴るが,葉子は葉子で自分の信奉者で写真家の仲原を好きなように使い倒している….3_20210714101801
20代半ばの男女(ただしすみれは30代半ば)の恋愛模様を描く映画.
自分のような年代のものから見ると,まあどうでも良い映画である.特にテルコは,周辺が仕事にはきっちり対応し恋にも頑張っている中,マモルに入れあげて仕事も失くし,バイトしながら当てのないマモルとの恋を夢見ている状況は,共感しがたい.4_20210714101801
しかしこの映画の魅力は,俳優たちが達者でそれぞれの配役の人物がリアルに描かれていることだ.テルコも魅力的だし,仲原が片思いの状況に限界を感じ,葉子と別れる決意をテルコに綿々と語る長いシーンは,印象に残った.5_20210714101801
俳優ではすみれを演じる江口のりこの存在感が素晴らしい.
★★★(★5個が満点).
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