番外:独断的歌舞伎感想文 国立劇場委歌舞伎鑑賞教室:人情噺文七元結
日記:2021年6月某日
国立劇場へ.6月歌舞伎鑑賞教室を見る.
「解説 歌舞伎のみかた」.解説:中村種之助.三遊亭円朝=口演,竹柴金作=脚色,尾上菊五郎=監修,国立劇場美術係=美術.「人情噺文七元結(にんじょうばなしぶんしちもっとい)二幕四場」.序幕:第一場 本所割下水長兵衛内の場,第二場 吉原角海老内証の場.二幕目:第一場 本所大川端の場,第二場 元の長兵衛内の場.出演:左官長兵衛(尾上松緑),女房お兼(中村扇雀),和泉屋手代文七(坂東亀蔵),鳶頭伊兵衛(中村種之助),娘お久(坂東新悟),和泉屋清兵衛(市川團蔵),角海老女房お駒(中村魁春).
悪役の出てこない人情噺.それぞれ色合いのはっきりした役を相応しい役者が演じて,明快で楽しいお芝居だった.松緑の長兵衛は初役だそうだが,吉原角海老内証の場でのお久と長兵衛のやり取りが泣かせる.お兼・長兵衛のぽんぽんとした応酬も面白い.亀蔵の文七,團蔵の和泉屋もいい味だが,自分と同い年の團蔵が足取りが少し覚束なくなったようで心配.
人気ブログランキングへ
コメント