番外:独断的歌舞伎感想文 八月花形歌舞伎 第一部 加賀見山再岩藤
日記:2021年8月某日
「八月花形歌舞伎 第一部」を見る.
河竹黙阿弥 作.奈河彰輔 補綴,石川耕士 補綴・演出,市川猿翁 補綴・演出,市川猿之助 演出.三代猿之助四十八撰の内.「加賀見山再岩藤(かがみやまごにちのいわふじ) 岩藤怪異篇 市川猿之助六役早替り相勤め申し候」.出演:多賀大領,御台梅の方,奴伊達平,望月弾正,安田隼人,岩藤の霊(猿之助),鳥居又助(巳之助),安田帯刀(男女蔵),蟹江一角(亀鶴),花園姫(男寅),蟹江主税(鷹之資),局浦風(笑三郎),お柳の方(笑也),花房求女(門之助),二代目中老尾上(雀右衛門).
通し狂言・加賀見山再岩藤を見るのは3回目だが,今回は切り詰めたダイジェスト版,筋も演出もかなり変わっている.物語の焦点を岩藤の亡霊とお家騒動に合わせているのに,岩藤がなぜ化けて出るのかが良く判らない.それでも猿之助の鮮やかな早変わりと,それぞれの役の性根を十分表現した演技,スピーディーな展開ながら落ち着いた演出で,見応えのある芝居だった.芝のぶも7月に続き見られてうれしかった.
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