番外:独断的歌舞伎感想文 十月大歌舞伎 第一部 小平次外伝/俄獅子
日記:2021年10月某日
歌舞伎座で十月大歌舞伎第1部を見る.
四世鶴屋南北 作「彩入御伽草」より.奈河彰輔 脚本,石川耕士 補綴・演出,市川猿翁 演出.三代猿之助四十八撰の内.「一、天竺徳兵衛新噺(てんじくとくべえいまようばなし) 小平次外伝」.出演:小平次/女房おとわ(猿之助),馬士多九郎(巳之助),妹おまき(米吉),奴磯平(男寅),百姓正作(橘三郎),庄屋満寿兵衛(寿猿),尾形十郎(松也).「二、俄獅子(にわかじし)」.出演:鳶頭(松也),芸者(新悟),芸者(笑也).
小平次外伝はコンパクトにまとまった怪談物.旅先から戻った小平次が不倫した女房と間男の多九郎に殺され,幽霊となって恨みを晴らすというメインに,かっての主筋の侍尾形十郎と彼に一目ぼれした小平次の妹おまきが絡む.話としては食い足りない部分があるが,猿之助の早変わりと幽霊の空中浮遊はなかなか見もの.でも天竺徳兵衛という登場人物はいない,どうなっているのか.
俄獅子は鳶頭が芸者2人ときらびやかに踊る.こちらも松也がもててもててという楽しい踊りで,第1部の松也は持てっぱなし.
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