番外:独断的歌舞伎感想文 吉例顔見世大歌舞伎 第二部 寿曽我対面/連獅子
日記:2021年11月某日
歌舞伎座で「吉例顔見世大歌舞伎 第二部」を見る.
十世 坂東三津五郎七回忌追善狂言.「一、寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)」.出演:工藤左衛門祐経(菊五郎),曽我五郎時致(巳之助),曽我十郎祐成(時蔵),小林朝比奈(松緑),八幡三郎(彦三郎),梶原平次景高(坂東亀蔵),化粧坂少将(梅枝),秦野四郎(萬太郎),近江小藤太(権十郎),梶原平三景時(團蔵),大磯の虎(雀右衛門),鬼王新左衛門(左團次),後見(秀調).河竹黙阿弥 作.「二、連獅子(れんじし)」.出演:狂言師右近後に親獅子の精(仁左衛門),狂言師左近後に仔獅子の精(千之助),浄土僧専念(門之助),法華僧日門(又五郎).
寿曽我対面は,巳之助の颯爽たる曽我五郎ぶりが目に焼き付く.巳之助ももう32歳,そうそうたるお歴々と渡り合っての堂々たる舞台は感慨深い.松緑の朝比奈は初めて見たがこれも素敵.
一方の連獅子も,仁左衛門・千之助の踊りからにじみ出る親獅子・子獅子の情愛が理屈抜きに感じられて感銘的だった.仁左衛門の奮闘はもとより,20歳になった千之助のきりっとした子獅子が誠に美しい.このところ見ている連獅子(猿之助・團子,勘九郎・勘太郎ら)にはずれなし.
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