独断的映画感想文:暗殺者
日記:2022年1月某日
映画「暗殺者」を見る.
1995年.監督:リチャード・ドナー.原案・脚本:アンディ・ウォシャウスキー,ラリー・ウォシャウスキー.出演:シルベスター・スタローン(Robert Rath),アントニオ・バンデラス(Miguel Bain),ジュリアン・ムーア(Electra).
暗殺者として第一人者を自任するラス.依頼者とはコンピュータの画面でのみ通信する.ところが,彼と同じ標的を先んじて襲う競合者が出てきた.その男ベインとは富豪ブランチの暗殺で遭遇,ベインは先んじてブランチを暗殺するが警察に捕らえられる.ラスはパトカーから脱出したベインの先回りをして,タクシー運転手に扮しベインを補足するが,ベインはそこからも脱出し姿を消す.
次の指令でラスは,ハッカーとその情報を買い取ろうとするバイヤーの暗殺を指示される.しかしまたしてもベインが現れバイヤーを射殺,ハッカーである女性・エレクトラに迫るが,ここに介入したラスは,情報を得るためエレクトラを守って撤収する….
的確に標的を倒していくラスと,本能のままに出会った敵をことごとく射殺していくベイン.寡黙なラスと饒舌なベイン.対照的な二人は雌雄を決するべく,プエルトリコの銀行を舞台に最後の対決を設定する.ウォシャウスキー兄弟の脚本で,スタローンとバンデラスの個性をうまく生かした暗殺劇のサスペンス.二人の対決場面は,それぞれなかなかの緊張感で見ごたえあり.
依頼者が結局ラスとベインの両名に指示を出して競合させ…という物語があるのだが,その辺の構成としては,いまいちすっきりしないところもある.まあ順当な結末で肩の凝らないエンタメ映画.
★★★(★5個が満点).
人気ブログランキングへ
コメント