番外:独断的歌舞伎感想文 壽 初春大歌舞伎 第3部 岩戸の景清/義経千本桜・川連法眼館の場
日記:2022年1月某日
歌舞伎座で「壽 初春大歌舞伎 第3部」を見る.
河竹黙阿弥 作.「難有浅草開景清 一、岩戸の景清(いわとのかげきよ)」.出演:悪七兵衛景清(松也=代役猿弥),条時政(巳之助),江間義時(種之助),和田義盛(隼人),千葉介常胤(莟玉),衣笠(米吉),朝日(新悟),秩父重忠(歌昇).三代猿之助四十八撰の内.「二、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら) 川連法眼館の場 市川猿之助宙乗り狐六法相勤め申し候」.出演:佐藤忠信/忠信実は源九郎狐(猿之助),静御前(雀右衛門),駿河次郎(猿弥),亀井六郎(弘太郎),局千寿(寿猿),飛鳥(笑也),源義経(門之助),川連法眼(東蔵).
岩戸の景清は,浅草公会堂の若手歌舞伎が中止になったのを受けて設けられた,若手中心の出し物.しかし松也が休演となって中心人物が代役となってしまった.内容は若手花形の勢揃い以上のものはなく,みんな元気かー?という感じ.
狐忠信は猿之助充実の舞台.宙乗り,早変わり等の技を尽くしての舞台と,その中で本物の忠信の主君義経への忠誠と狐忠信の親への愛着を,体力の限界をかけて演じ抜いた.見事宙乗りへ舞い上がった時の感動は,言葉に言い尽くせない.このコロナ禍の中,歌舞伎座に来て良かった.
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