« 2022年2月 | トップページ | 2022年4月 »

2022年3月に作成された記事

2022/03/31

独断的映画感想文:ドライブ・マイ・カー

日記:2022年3月某日
映画「ドライブ・マイ・カー」を見る.0_20220403161001
2021年.監督:濱口竜介.
出演:西島秀俊(家福悠介),三浦透子(渡利みさき),霧島れいか(家福音),パク・ユリム(イ・ユナ),ジン・デヨン(コン・ユンス),ソニア・ユアン(ジャニス・チャン),アン・フィテ,ペリー・ディゾン,安部聡子(柚原),岡田将生(高槻耕史).5_20220403161001
映画の冒頭,Sexの後ベッドで不思議な物語を話し始める家福音.家福悠介は舞台俳優・演出家,音は元女優で脚本家.音はSex後に物語を話すが,翌朝には本人の記憶は曖昧になり,悠介から教わってそれを脚本化する.
悠介は移動に愛車サーブ900を使い,車中で音の吹きこんだ台詞を聞きながら自分の台詞を暗誦する.ウラジオストクの演劇祭に出張する日,トラブルでフライトが一日遅れる.急遽自宅に戻った悠介は,音の浮気現場を目撃する.男の顔は見なかったが,悠介は相手は音の書いたドラマの出演者・高槻ではないかと思う.悠介は踵を返して空港のホテルに宿泊し,その後何事もなかったように振る舞う.3_20220403161001
二人の間には娘がいたが幼くして病気で亡くなった.その法事に二人で出かけた夜,音はまた物語の続きを話した.翌朝,悠介が出かける時,音は「今晩話したいことがある」と云うが,夜悠介が帰宅すると音はくも膜下出血で倒れていた.そのまま音は帰らぬ人となる.
2年後,広島で行われる国際演劇祭に招待された悠介は,多国籍の俳優が演じる「ワーニャおじさん」の舞台を演出することになる.2か月の稽古と2週間の上演中,規定により車の運転は許されず,サーブは専属運転手の渡利みさきが運転することになる.悠介は音がかって吹き込んだ「ワーニャおじさん」のテープを聞きながら,宿舎と稽古場の間を往復することになった.そのオーディションには高槻が参加していた….4_20220403161001
映画の後半,舞台稽古の進んでいく中,みさきと次第に打ち解けていく悠介は,心の底に沈めていた音のことを改めて捉え返す.みさきは自分の母との生活,地滑りで母を失い天涯孤独の身になったことを悠介に語る.ワーニャを演じることになった高槻は音との関係を悠介に告白する.そして物語はクライマックスを迎える….2_20220403161001
一定のテンポで淡々と,しかし揺るぎない緊張感をもってクライマックスに向かって進行するドラマが素晴らしい.悠介の愛車・サーブの存在感も印象的.悠介・みさきとともに湾曲したハイウェイや打ち続くトンネルを走破していく姿,みさきの廃屋にたどり着いた時の疲れ切った姿,悠介とみさきの心情がサーブの姿に反映する.1_20220403161001
劇中劇である多国籍言語の「ワーニャおじさん」の設定も素敵,特にソーニャを演じる韓国手話の俳優イ・ユナを演じたパク・ユリムが素晴らしい.映画の終盤でもある「ワーニャおじさん」のラストシーン,悠介のワーニャおじさんとソーニャとの演技は,誠に感銘的だった.カメラも美しく,音楽もドラマの進行によく合っている.実に見応えのある映画,一見の価値あり.
★★★★☆(★5個が満点)
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ

| コメント (0)

2022/03/27

独断的映画感想文:騙し絵の牙

日記:2022年3月某日
映画「騙し絵の牙」を見る.1_20220615214001 2020年.監督:吉田大八.原作:塩田武士.2_20220615214001 出演:大泉洋(速水輝),松岡茉優(高野恵),宮沢氷魚(矢代聖),池田エライザ(城島咲),斎藤工(郡司 一),中村倫也(伊庭惟高),佐野史郎(宮藤和生),リリー・フランキー(謎の男),塚本晋也(高野民夫),國村隼(二階堂大作),木村佳乃(江波百合子),小林聡美(久谷ありさ),佐藤浩市(東松).
文壇の主流を任じる文芸誌「小説薫風」を擁する薫風社,雑誌の不振の中で社長急逝という事態,社長の息子はアメリカに飛ばされ営業出身の東松が社長になる.東松が主導するリストラのあらしの中,小説薫風の編集からエンタメ誌「トリニティ」編集に飛ばされた高野恵は自宅が書店.新たにトリニティの編集長となった速水とともにトリニティ再建のため力の限りを尽くすが….4_20220615214001 文芸誌「小説薫風」が捨てた新進小説家をトリニティがドラマチックにデビューさせるという展開や,その小説家と伝説の謎の小説家との意外な関係等,物語の展開は間断するところなく面白い.松岡茉優,池田エライザが配役を必要十分に演じて見応えあり.出版界の事情と関係者の暗闘などそこそこ面白かった.★★★☆(★5個が満点).5_20220615214001 にほんブログ村 映画ブログへ にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキングへ

| コメント (0)

2022/03/25

独断的映画感想文:ウォーデン 消えた死刑囚

日記:2022年3月某日
映画「ウォーデン 消えた死刑囚」を見る.1_20220615212701
2019年.監督:ニマ・ジャヴィディ.
出演:ナヴィド・モハマドザデー(ヤヘド少佐),パリナズ・イザディアール(スーザン・カリミ)),セタレ・ペシャニ(アハマドの妻).
1960年代のイラン.王妃来訪の期日が迫り,突貫工事で空港拡張工事が行われる中,その工事範囲の刑務所が移転することになる.刑務所長ジャーヘッド少佐はその朝,立ち寄った上司から昇進と警察署長への栄転を告げられ,天にも昇る気持.2_20220615212701
ところが移転先の刑務所から,死刑囚が1人行方不明との報告が入る.状況からその囚人アハマドが旧刑務所内にまだいると判断した少佐は,早速刑務所内をしらみつぶしに調べ,いくつかの手がかりを見出したもののどうしてもアハマドを発見できない.そこにソーシャルワーカーのカリミが来てアハマドの情報を提供,彼女はアハマドがその土地を取り上げたい村長の讒言で罪をでっちあげられた,という事情を話す.自分の昇進をふいに出来ない少佐は,必死の捜索を続けるが….3_20220615212701
「ジャスト6.5 闘いの証」に続くイラン映画,出演も「ジャスト6.5 闘いの証」と同じナヴィド・モハマドザデーだ.工事の関係で夕刻までに移転を完了しなければならないという制約,忽然と消えた死刑囚の謎,誰が真実を言いだれが嘘をついているのかのミステリ,美貌のソーシャルワーカーと彼女に気のある少佐,これらが入り組んで進む物語の緊張が素晴らしい.4_20220615212701
唐突に飛び出したアハマドが所外に逃亡したのを見たとの証言,それを裏付けるソーシャルワーカーの手がかり発見.少佐は自分の判断ミスで追跡の時間を空費したのかと愕然とする.その後ソーシャルワーカーの証言が偽証であることが判り,時間のないなか少佐は最後の賭けに出る.この終始予断を許さない展開が印象的.社会派ミステリとして見て損はなし.
★★★☆(★5個が満点).
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ

| コメント (0)

2022/03/15

番外:独断的歌舞伎感想文:国立劇場歌舞伎名作入門:盛綱陣屋

日記:2022年3月某日
国立劇場で歌舞伎公演:を見る.202203kabukihon2f
近松半二=作.「近江源氏先陣館(おうみげんじせんじんやかた)  一幕 -盛綱陣屋-」.国立劇場美術係=美術.出演:佐々木盛綱(尾上菊之助),高綱妻篝火(中村梅枝),信楽太郎(中村萬太郎),伊吹藤太(中村種之助),盛綱妻早瀬(中村莟玉),高綱一子小四郎(尾上丑之助),盛綱一子小三郎(小川大晴),古郡新左衛門(嵐橘三郎),盛綱母微妙(上村吉弥),北條時政(片岡亀蔵),和田兵衛秀盛(中村又五郎).202203kabukihon12
まず萬太郎の解説があり,休憩後ほぼ2時間の舞台を一気に上演.今回の注目は何と言っても初役の盛綱を演じる菊之助,なかなかの熱演で今後が期待される.202203kabukihon11
小四郎を演じる丑之助は昨年9月以来の2回目で,この芝居では菊之助の先輩である.はかなげな声ながらセリフが良く通って,哀れさが涙を誘う.又五郎が元気な和田兵衛で良かった.202203kabuki5
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ

| コメント (0)

2022/03/12

独断的映画感想文:ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち

日記:2022年3月某日
映画「ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち」を見る.6691
2011年.チェコ/スロヴァキア.監督:マテイ・ミナーチュ.
第2次世界大戦直前の1938年,ヒトラーの進出におびえるチェコスロヴァキアでは,ユダヤ人の子弟を救うプロジェクトが進行していた.株式仲買人をしていたロンドン在住のユダヤ系市民:ニコラス・ウィントンは,イギリスのチェコ難民委員会からの応援要請を受け,スイスへのスキー休暇を取りやめてプラハに出かける.現地での窮状を知った彼は,ロンドンに戻り救援活動に取り組む.いくつものプランを検討し唯一実現した方法は,イギリス政府公認の元,イギリスの里親のもとにユダヤ人子弟を引き取るプロジェクトだった.1939年3月から開始されたこのプロジェクトで,ウィントンは多くの子どもたちをロンドンに脱出させることに成功するが….6693
この映画は一部再現ドラマのドキュメンタリーである.前半はヒトラーのチェコ侵略の過程が時を追って描かれ,現代のウクライナへのロシア軍侵攻と重なり,恐ろしい展開.ウィントンの計画が動き始め,写真1枚を頼りに里親とのマッチングが進められる.ついに第1便がチェコ国境を出て,オランダから英国に出港していくが,その経過は緊張感に満ちている.
しかし1939年9月,250人の脱出を予定していた直前にナチスは第2次大戦を開始,計画は中止されリスト記載の子どもたち6000人のうち救われたのは669人だった.その後ウィントンはこのプロジェクトを離れ,かつ彼自身はこのプロジェクトを失敗に終わったものとみなしていたので,関係書類のすべてはトランクに入れられ,自宅の屋根裏部屋にしまわれたままとなった.6692
1988年,彼の妻がこの資料を発見し,研究家の手にわたってこのプロジェクトが明るみに出た.映画の後半はウィントンと彼が救った元子どもたちが巡り会い共感の輪が広がっていく過程,また命を救われた元子どもたちの多くが,人の命を救うプロジェクトに関与していった状況を描く.それらが語る物語の事実に圧倒される思いだ.一見の価値あり.
P.S. 映画には1988年の救出50周年の集まりから,救出70周年の集まりまでが紹介されている.ウィントンは長命を保ちいずれの会にも元気に出席した.
★★★☆(★5個が満点).
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ

| コメント (0)

2022/03/11

番外:独断的歌舞伎感想文:三月大歌舞伎第3部 輝虎配膳/石川五右衛門

日記:2022年3月某日
歌舞伎座で三月大歌舞伎第3部を見る.2203kabukiza_hh_9246039c572865ed497c02c6
第三部 近松門左衛門 作.「一、信州川中島合戦(しんしゅうかわなかじまかっせん) 輝虎配膳」.出演:長尾輝虎(芝翫),お勝(雀右衛門),直江山城守(幸四郎),唐衣(孝太郎),越路(魁春).戸部銀作 補綴.「二、増補双級巴 石川五右衛門(いしかわごえもん) 松本幸四郎宙乗りにてつづら抜け相勤め申し候」.出演:石川五右衛門(幸四郎),三好長慶(松江),三好国長(歌昇),左忠太(廣太郎),右平次(鷹之資),佐々木秀経(玉太郎),細川和氏(男寅),仁木頼秋(竹松),次左衛門(錦吾),呉羽中納言(桂三),此下久吉(錦之助).Goemon_poster1646191283790
輝虎配膳は,軍師・山本勘助を取り込むためその母・越路を接待しようという輝虎と,勘助の武田への忠義を守るためそれを蹴飛ばす越路との,緊張あふれる対決を描く.良い配役で面白く見た.石川五右衛門は2006年と2018年に吉右衛門で見ている.4年前に吉右衛門がつづら抜けの宙乗りをしたというのは驚異的だ.幸四郎は染五郎時代の2011年にほぼ今回と同じ配役で見ている.前回は松緑だった此下久吉を錦之助がやっているが,幸四郎とのバランスよく好印象.幸四郎の宙乗りがまたも自分のま横を通って行って大満足だった.その直後の大薩摩の演奏も素敵.
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ

| コメント (0)

2022/03/09

独断的映画感想文:シェイクスピアの庭

日記:2022年3月某日
映画「シェイクスピアの庭」を見る.1_20220313174901 2018年.監督:ケネス・ブラナー.
出演:ケネス・ブラナー(ウィリアム・シェイクスピア),ジュディ・デンチ(アン・シェイクスピア),イアン・マッケラン(サウサンプトン伯),キャスリン・ワイルダー(ジュディス・シェイクスピア),リディア・ウィルソン(スザンナ・ホール),ハドリー・フレイザー(ジョン・ホール),ジャック・コルグレイヴ・ハースト(トム・クワイニー).2_20220313174901 1613年,新作「ヘンリー8世」を上演中のグローブ座は,舞台装置の失火から炎上,シェイクスピアは引退を決めロンドンを去る.故郷ストラトフォードに20年ぶりに戻ったシェイクスピアには,長年疎遠だった8歳年上の妻アン・ハサウェイ,長女スザンナとその夫で清教徒のジョン,未婚の次女ジュディスとのぎごちない関係が待っていた.シェイクスピアは自邸の敷地内に庭作りを始めるが,そのうち17年前に幼くして病死した長男ハムネットの幻を見るようになる….3_20220313174901
ロンドンで経済的にも成功を収めた村の有名人ではあったが,シェイクスピア家は名門という訳ではなかった.妻とジュディスは読み書きができず,紋章を獲得できたのもシェイクスピアが財政的に裕福になってからだった.家族はスザンナの不倫の醜聞や,ジュディスの婚約者・クワイニーの醜聞に悩まされる.5_20220313174901 シェイクスピア自身は,ハムネットの死の真相にとり憑かれていた.ついにその真相が明らかになった時,シェイクスピアにようやく静かな平安が訪れる….4_20220313174901 絵のように美しいストラトフォード=アポン=エイヴォンの風景をバックに淡々と進む物語.後援者だったサウサンプトン伯を演じるイアン・マッケランを含め,主演のケネス・ブラナー,ジュディ・デンチの演技が心ゆくまで楽しめる.一見の価値あり.
★★★★(★5個が満点)
にほんブログ村 映画ブログへ にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキングへ

| コメント (0)

2022/03/06

番外:独断的歌舞伎感想文:三月大歌舞伎 1部・2部:新・三国志 関羽篇/河内山/芝浜革財布

日記:2022年3月某日
歌舞伎座で「三月大歌舞伎第1部・第2部」を見る.2203kabukiza_poster1645424346757 第一部.羅 貫中 作「三国演義」より.横内謙介 脚本・演出.市川猿之助 演出.市川猿翁 スーパーバイザー.三代猿之助四十八撰の内.「新・三国志(しんさんごくし) 関羽篇 市川猿之助宙乗り相勤め申し候」.出演:関羽(猿之助),劉備(笑也),香溪(尾上右近),孫権(中村福之助),関平(團子),諸葛孔明(弘太郎改め青虎),華佗(寿猿),司馬懿(笑三郎),陸遜(猿弥),黄忠(石橋正次),曹操(浅野和之),呉国太(門之助),張飛(中車).
新・三国志は三国志中の関羽の生涯に焦点を当てて描く.魏の曹操軍の捕虜となった蜀軍兵士の家族5万を救うため,自らを犠牲にして一人曹操軍に降るため,関羽が幕僚に別れを告げる群像劇の場面が印象的だ.最後の宙乗りは,3階席の自分の席のま横を猿之助が飛んでいき,大満足.
第二部 河竹黙阿弥 作.「一、天衣紛上野初花 河内山(こうちやま)  質見世より玄関先まで」.出演:河内山宗俊(仁左衛門),松江出雲守(鴈治郎),宮崎数馬(高麗蔵),腰元浪路(千之助),番頭伝右衛門(松之助),北村大膳(吉之丞),米村伴吾(宗之助),黒沢要(亀鶴),大橋伊織(坂東亀蔵),和泉屋清兵衛(権十郎),後家おまき(秀調),高木小左衛門(歌六).「二、芝浜革財布(しばはまのかわざいふ)」.出演:魚屋政五郎(菊五郎),政五郎女房おたつ(時蔵),左官梅吉(権十郎),錺屋金太(彦三郎),酒屋小僧(寺嶋眞秀),桶屋吉五郎(橘太郎),大家長兵衛(團蔵),金貸おかね(東蔵),大工勘太郎(左團次).Img_20220306_104038 第2部はがらりと雰囲気が変わって,江戸の世界へ.河内山はもっぱら吉右衛門で見ていて,仁左衛門の河内山は17年ぶりに見る.いなせな河内山が良い.芝浜は落語どおり,菊五郎,時蔵,左團次のベテラン勢が元気.酒屋の小僧の寺嶋眞秀が,店先での芝居の真似で,弁天小僧菊之助を演じて拍手喝さい.
にほんブログ村 映画ブログへ にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキングへ

| コメント (0)

« 2022年2月 | トップページ | 2022年4月 »