独断的映画感想文:DUNE/デューン 砂の惑星
日記:2022年7月某日
映画「DUNE/デューン 砂の惑星」を見る.
2020年.監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ.
出演:ティモシー・シャラメ(ポール・アトレイデス),レベッカ・ファーガソン(レディ・ジェシカ),オスカー・アイザック(レト・アトレイデス公爵),ジョシュ・ブローリン(ガーニイ・ハレック),ステラン・スカルスガルド(ハルコンネン男爵),デイヴ・バウティスタ(ラッバーン),スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソン(スフィル・ハワト),ゼンデイヤ(チャニ),チャン・チェン(ウェリントン・ユエ医師),シャロン・ダンカン=ブルースター(リエト・カインズ),シャーロット・ランプリング(ガイウス・ヘレネ・モヒアム),ジェイソン・モモア(ダンカン・アイダホ),ハビエル・バルデム(スティルガー).
遠い未来,アトレイデス公爵家はハルコネン男爵に代わり,砂の惑星デューンを治めるよう皇帝より命令される.デューンはその広大な砂漠に,恒星間飛行に不不可欠な『香料』を産出する.砂漠にはすべてを破壊するサンドワームが棲息していた.
アトレイダス侯爵は砂漠に住む現地人フレーメンと対等な立場で交流するべく,首領のスティルガーと会う.公爵の息子ポールは,その母レディ・ジェシカとともに不思議な能力を持ち,夢でアトレイダス家の戦士が死ぬ光景を見て不安を覚える一方,フレーメンの美しい少女をたびたび夢に見る.
アトレイデス家の惑星経営がようやく緒に就いたある夜,裏切り者の手引きによりハルコネン軍が奇襲をかけ,公爵は暗殺され,アトレイデス軍は壊滅する.ポールとジェシカは捕らえられ,サンドワームの餌食にされようとする寸前辛うじて脱出し,砂漠を彷徨いようやくスティルガーの一族と出会う.そこで夢の少女チャニと出会ったポールは,彼の受け入れに反対するフレーメンの男ジャミスと決闘することになる….
1984年のデイヴィッド・リンチ版に次ぐ,原作の通算5度目の映像化作品.二重の月に照らされた砂漠の世界:デューンのビジュアルに魅了される.砂漠に生きる民フレーメンの青い目や,サンドワームの圧倒的な存在感も素晴らしい.自分のような年齢のSF指向にはピッタリの作品.
そこに展開される壮大な物語は,まだ始まったばかりだが手ごたえは十分だ.主演のティモシー・シャラメはまだ26歳ながら,既に自分は4作品を見ている,魅力的な俳優.チャニ役のゼンデイヤも,活躍はこれからだがイメージ的にはなかなか素敵.ハンス・ジマーの音楽が素晴らしい.物語全体としてはまだ助走期間という感じだが,緊張感高く2時間半をあっという間に見た.来年の第2作が待たれる.見て損はなし.
★★★★(★5個が満点).
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