« 独断的映画感想文:最後の決闘裁判 | トップページ | 独断的映画感想文:燃ゆる女の肖像 »

2022/07/19

独断的映画感想文:青天の霹靂

日記:2022年7月某日
映画「青天の霹靂」を見る.1_20220724112301
2014年.監督・脚本・原作:劇団ひとり.
出演:大泉洋(轟晴夫),柴咲コウ(花村悦子),劇団ひとり(轟正太郎),笹野高史(医師),風間杜夫(支配人).
轟晴夫は父の奇術を見おぼえてスタートしたマジシャン.腕はいいが喋りができず,40歳目前で奇術バーのバーテンでくすぶっている.おかまキャラで売り出した後輩のマジシャンに,テレビ局のプロデューサーの前でため口で罵倒されてしまう始末.3_20220724112301
母は晴夫が生まれた直後父を見限って出奔し,父は晴夫が高校の時に家出してホームレスになっている.ある日警察から父が亡くなったとの連絡を受け骨壺を受け取った晴夫,父が暮らしていたテントを訪れた直後,雷に打たれ気を失う.目覚めた世界は昭和48年だった.
晴夫は浅草演芸場でマジシャンとして働くことになり,相方が出奔した奇術助手・悦子がつくことになる.無事デビューを果たした晴夫,ところが悦子の体調が悪くなり,戻って来た悦子の相方が晴夫と組むことになるが,それは若い日の父・轟正太郎だった.二人はいがみ合いながらも喧嘩もどきのやり取りが人気を呼び,2人組のマジシャンとして売れていくが….2_20220724112301
映画としては突っ込みどころの多い作品である.例えば出奔したと言われる母親は,戸籍を見れば現在どうなっているかすぐわかる筈.父親がなぜホームレスになったかもよく判らない.4_20220724112301
一方,画面の展開のテンポやタイミング,切り替えは誠にうまく,とても劇団ひとりの監督デビュー作とは思えない.俳優では大泉洋は相変わらずうまく,特に父とのコンビの舞台での笑わせ振りは天下一品.柴咲コウも美しく演技は素晴らしい.俳優の演技を十分に楽しめる映画.
★★★☆(★5個が満点).
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ


« 独断的映画感想文:最後の決闘裁判 | トップページ | 独断的映画感想文:燃ゆる女の肖像 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 独断的映画感想文:最後の決闘裁判 | トップページ | 独断的映画感想文:燃ゆる女の肖像 »