« 独断的映画感想文:怪盗ルビイ | トップページ | 独断的映画感想文:野ゆき山ゆき海辺ゆき »

2022/07/03

独断的映画感想文:浜の朝日の嘘つきどもと

日記:2022年7月某日
映画「浜の朝日の嘘つきどもと」を見る.1_20220720190001
2021年.監督・脚本:タナダユキ.
出演:高畑充希(浜野あさひ),大久保佳代子(田中茉莉子),柳家喬太郎(森田保造),甲本雅裕(岡本貞雄),佐野弘樹(チャン・グオック・バオ),神尾佑(市川和雄),竹原ピストル(川島健二),光石研(浜野巳喜男),吉行和子(松山秀子).4_20220720190001
今日で廃業,もう身売り先も決まって取り壊し工事を待つ映画館「朝日座」.支配人の森田がフィルムを燃やしているところに現れた浜野あさひ.彼女は茂木莉子と名乗り,映画館を何とか救うべきと主張し,強引に朝日座に乗り込んでくる.できれば朝日座を存続させたい森田は,あさひに押されるまま映画館の再開とクラウドファンディングの解説を承知する.2_20220720190001
あさひの一家は弟と両親の4人家族,東日本大震災に際し,父は浜野あさひ交通というタクシー会社を立ち上げ,除染作業員の送迎に邁進するが,あさひは震災成金と苛められ居場所をなくす.そんなあさひに声を掛けたのは数学教師の田中茉莉子.あさひは茉莉子により映画のたのしさを知ることになる.5_20220720190001
やがて父以外の一家は東京に移るが,あさひは東京でも居場所がなく,家出して茉莉子のアパートに転げ込む.茉莉子はベトナム人海外実習生のパオと付き合っていた.毎晩映画を見ながら過ごす楽しい同居生活は,しかし母親が茉莉子を未成年者誘拐で訴えると連絡してきたことで終わった.茉莉子の勧めに従い大学を出て映画配給会社に勤めたあさひ,ある日茉莉子が末期がんで余命僅かであると知らされる.あさひは茉莉子のもとへ駆けつけ,パオと2人で最後の日々を見守る.茉莉子の遺言は,以前の勤務先で足しげく通っていた映画館「朝日座」を立て直して欲しいというものだった….3_20220720190001
あまり悪い人の出てこない寓話的映画.それよりこの映画は,高畑充希,柳家喬太郎,大久保佳代子の演技を見る映画.高畑充希の,強引で寂しがりで強く明るいあさひのキュートな演技は印象的.一方,柳家喬太郎と大久保佳代子はニンを生かした期待以上の演技.茉莉子の臨終の泣き笑いシーンは素敵だった.6_20220720190001
元々は福島中央テレビ開局50周年記念のテレビドラマ作品が先行し,その前日譚としてこの映画が作られたらしい.こうなるとそのTVドラマが見たくなる.どこかで見られないかしら.
★★★☆(★5個が満点).
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ


« 独断的映画感想文:怪盗ルビイ | トップページ | 独断的映画感想文:野ゆき山ゆき海辺ゆき »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 独断的映画感想文:怪盗ルビイ | トップページ | 独断的映画感想文:野ゆき山ゆき海辺ゆき »