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2022/08/28

独断的映画感想文:トップガン マーヴェリック

日記:2022年8月某日
映画「トップガン マーヴェリック」を見る.1_20220828222201 2022年.監督:ジョセフ・コシンスキー.
出演:トム・クルーズ(ピート・“マーヴェリック”・ミッチェル),マイルズ・テラー(ブラッドリー・“ルースター”・ブラッドショウ),ジェニファー・コネリー(ペニー),ジョン・ハム(サイクロン),グレン・パウエル(ハングマン),モニカ・バルバロ(フェニックス),エド・ハリス(ハンマー),ヴァル・キルマー(トム・“アイスマン”・カザンスキー).2_20220828222201 前作の「トップガン」から36年を経て製作されたその続編.マッハ10を目指す超高速戦闘機プロジェクトの,テストパイロットを勤めているマーヴェリック大佐.予算打ち切り命令が下り,その伝達にハンマー将軍がやってくる.将軍が来る前にマッハ10を実現してしまえば,予算は復活する可能性がある.マーヴェリックは早朝にテスト機で出発,ハンマー将軍の目の前でマッハ10越えを実現して見せるが,機体は制御を失って墜落する.3_20220828222201
生還したマーヴェリックは不名誉除隊となるべきところ,かって生死を共にした同僚で今は大将となったアイスマンの指示で,エリートパイロット養成校「トップガン」教官を命じられる.その任務は,某「テロ国家」で稼働が近いウラン濃縮プラントの破壊のため,12人のパイロットたちを訓練し,6人4機からなる攻撃チームを選抜するというものだった.
同プラントは地対空ミサイルに守られ誘導兵器を妨害する電子機器が装備されている.マーヴェリックは電子機器対応のため敢えて旧型のF-18を選択する.地対空ミサイルをかわしつつ敵の第5世代戦闘機の反撃から逃れるため,2分半でプラントまでの蛇行する川筋を遡上し,爆撃後は山腹すれすれに急上昇して撤収するというプランを立てる.しかしそれは訓練でも失神者を出してあわや墜落かという事態を引き起こす,厳しい作戦だった….
空軍パイロットたちの実戦を絡めた青春映画の金字塔となった前作.本作もその航跡を忠実にたどって開始される(冒頭の洋上の空母のシーンを始め,前作と同じショットが処々で正確に繰り返される).しかし前作と違うのは,36年経ってマーヴェリックは退任直前の教官であり,親子ほど年齢の違うパイロットたちを死地に送り出すための教育責任者であることだ.4_20220828222201
訓練生の中には,前作で訓練中死亡した複座機の相棒で最愛の友・グースの息子:ルースターがいる.ルースターはマーヴェリックに対し強い不信感を持っていた.一方,自身の技量に絶対の自信を持っているハングマンは,慎重すぎるルースターに対し違和感を持っている.マーヴェリックは彼らをどう選抜するのか.5_20220828222201
また,マーヴェリックは訓練所の近傍にある酒場を経営するペニーと再会するが,この恋の行方も物語のもう一つの軸だ.プロットは単純明快,筋書き的には突っ込みどころもあるが,テンポよく進む空軍パイロットたちの生死をかけた物語に引き込まれ,一気に最後まで見た.
プロローグとエピローグに登場する,かって日本のパイロットを悩ませたP-51 マスタング戦闘機(マーヴェリックはこれを複座に改造してペニーと乗っている),マーヴェリックが前作同様戦闘機と並走して見せるKAWASAKIのオートバイ等,人間以外の登場物にも見応えあり.エンタテインメントとして文句なし,一見の価値あり. ★★★★☆(★5個が満点). にほんブログ村 映画ブログへ にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキングへ

 

 


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