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2022/12/12

独断的映画感想文:子供はわかってあげない

日記:2022年12月某日
映画「子供はわかってあげない」を見る.1_20221217183801
2020年.監督:沖田修一.出演:上白石萌歌(朔田美波),細田佳央太(門司昭平),千葉雄大(門司明大),古舘寛治(朔田清),斉藤由貴(朔田由起),豊川悦司(藁谷友充),高橋源一郎(古書店主).
映画の冒頭は延々とアニメ『魔法左官少女バッファローKOTEKO』の画面.朔田美波はアニメおたくの高2水泳部員.『魔法左官少女バッファローKOTEKO』の大ファンで,見終わると感動の涙を流す.2_20221217183801
ある日部活終了後に,屋上で「KOTEKO」の絵を描いている人影を発見し急行する.それは同じ高2の書道部員門司昭平クンだった.これをきっかけに「KOTEKO」つながりで親しくなった二人,美波が門司の家を訪ねるとそこは代々書家である門司家の大邸宅だった.そこで美波は門司の先代が書いた「お札」を発見するが,それは幼い時離婚して新宗教を起こした父から,最近美波宛に送ってきたお札と同一だった.お札は父の依頼で先代が字を書いたらしい.門司クンの勧めで美波は門司の兄・明大に父の居場所を捜索するよう依頼するが,あっけなく父・藁谷友充の所在は判明する.5_20221217183801
美波は水泳部の合宿に行くと云って,家族に内緒で父を訪ねることにする.父は教祖を引退し,指圧師として師匠とともに働いていた.ぎごちなく互いに挨拶し,二人の共同生活が始まるが….4_20221217183801
同名のコミックを原作とする実写映画化.実父との邂逅と交流,門司クンとのロマンスを描くひと夏の青春物語.コミックが原作らしく,オーソドックスながら罪のないユーモアで彩られた物語の展開が楽しい.3_20221217183801
この映画はとにかく上白石萌歌を見る映画,素直に育った美波によく合ったキャラが魅力的だ.終盤,屋上でぽろぽろと涙を流して泣く美波のシーンは印象的.対する門司クンも爽やかで,二人の出会いや登下校のシーンが長回しで描かれるが見応えあり.また周りを固める俳優も好演.原作がそうだから仕方がないが,悪い人は一人も出ずほんわかとした雰囲気で最後まで押し通す.見て損はなし.
★★★☆(★5個が満点).
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