独断的映画感想文:アイ・アム まきもと
日記:2024年1月某日
映画「アイ・アム まきもと」を見る.
2022年.監督:水田伸生.
出演:阿部サダヲ(牧本壮),満島ひかり(津森塔子),宇崎竜童(蕪木孝一郎),松下洸平(神代亨),でんでん(下林智之),松尾スズキ(平光啓太),坪倉由幸(我が家)(小野口義久),宮沢りえ(今江みはる),國村隼(槍田幹二).
庄内市役所お見送り係に勤める牧本は,空気が読めず人の言うことを真に受けるが,誠実な男.市内で孤独死をした人の後処理をするのが仕事だ.事件性のないことが確認されると警察から業務を引き継ぐが,牧本は故人の事情や係累の意向確認などに念を入れるので,常にご遺体を警察に預けっぱなしにして担当刑事の神代には苦情を受けまくる.また牧本が,ご遺体の葬儀を自腹を切って執り行うことも周囲は黙認していた.
新たに県から天下りで赴任した局長・小野口はそんな牧本の働きぶりに激怒し,お見送り係の廃止を即座に決定,その時点で抱えていた蕪木孝一郎の案件が牧本の最後の担当案件となる.牧本の調査で蕪木には妻と娘のいたこと,かって炭鉱で働き落盤時に救った槍田と云う男がいたこと,漁師町で暮らしそこで女性と同居していたこと,ホームレスと共に暮らしていたことなどが判明する.牧本は娘の塔子を訪ねたが….
牧本自身は天涯孤独の身らしく,住んでいる家も家具もほとんどない.牧本自身にとって,孤独死の後始末という仕事が唯一の生きがいだったようだ.映画の後半は,蕪木孝一郎の足跡を追う牧本の行動を描く.
次第に明らかになる蕪木と云う男の人物像,蕪木に捨てられた身としてかたくなだった塔子の心も,牧本の報告を受けて次第に父親としての孝一郎を受け入れるかのようだ.
牧本を演じる阿部サダヲと塔子を演じる満島ひかりが抜きんでて良いが,周りを固める俳優たちも実力者ぞろいで見応えあり.映画の最後に,牧本が葬儀を出した故人たちが墓所に集うシーンが感動的.見て損はなし.
★★★★(★5個が満点).
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