独断的映画感想文:ジョン・ウィック:コンセクエンス
日記:2024年7月某日
映画「ジョン・ウィック:コンセクエンス」を見る.
2023年.監督:チャド・スタエルスキ.
出演:キアヌ・リーヴス(ジョン・ウィック),ドニー・イェン(ケイン),ビル・スカルスガルド(グラモン侯爵),ローレンス・フィッシュバーン(バワリー・キング),真田広之(シマヅ),シャミア・アンダーソン(トラッカー),ランス・レディック(シャロン),リナ・サワヤマ(アキラ),スコット・アドキンス(キーラ),イアン・マクシェーン(ウィンストン).
いったんは引退しながら裏社会の主席連合の争闘に巻き込まれ,今や掟を破った殺し屋として全組織から狙われる立場となったジョン・ウィック.主席連合の支持を取り付けたグラモン侯爵は,ジョンの旧友ウィンストンをコンチネンタルホテル支配人から追放,ホテルは爆破され崩壊,幾度もジョンを守ってきたコンシェルジュ・シャロンは侯爵に射殺される.侯爵はジョンの親友で引退していた盲目の殺し屋・ケインを呼び出し,娘を殺すと脅迫してジョン暗殺を命じる.
ジョンは大阪コンチネンタルホテルに旧友のシマヅを訪ねるが,ホテルを主席連合が急襲,抵抗するシマヅ等との激しい戦いとなる.ジョンはケインと戦うが,賞金稼ぎのトラッカーが参入し混戦となってジョンは脱出,シマヅはケインに倒された.
ニューヨークに戻ったジョンはウィンストンと合流,彼の提案で組織の古来のルールにのっとりグラモン侯爵との一対一の決闘を申し込むことにする.その資格を得るため,自分が属していたファミリー:ルスカ・ロマを訪ねるジョン.リーダーの依頼により,かってファミリーの長を殺した宿敵・キーラを死闘の末倒したジョンは,ファミリーの正式文書を持って主席連合に決闘を申し込む….
2014年に制作されたジョン・ウィックのシリーズの第4作.絶望的なまでに追い込まれ,知己親友も次々に倒されてゆく中,ジョンに自由への道はあるのか.主席連合は決闘を受け入れたが,侯爵は自分の代理にケインを指名,更に定刻までにジョンが決闘の場所にたどり着けないよう,高額な賞金をアナウンスしパリじゅうの殺し屋がジョンを狩り立てる.
凄まじい殺人技術で闘いつつ決闘場所を目指すジョン,そこにジョンと正々堂々の決闘をしようとするケイン,他の殺し屋に賞金を渡すまいとするトラッカーがジョンの側に立って参戦する.傷つきながらも決闘場所に着いたジョン,ケインとの決闘を裁定人と侯爵,ウィンストン,そしてトラッカーが見守るがその結末は?
169分の長尺,しかもその多くが殺し合いシーンという映画だが,アクションシーンの素晴らしさは前3作通り.今回もプロットが予測不能で,最後まで飽きさせることなくぐいぐいと引っ張ってくれる.特にラスト30分の展開は予想外のもので強く印象に残った.エンドロールの後の短いエピローグも心に残る.壮大な悲劇の完結である.
★★★★☆(★5個が満点).
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