独断的映画感想文:DUNE/デューン 砂の惑星PART2
日記:2024年8月某日
映画「DUNE/デューン 砂の惑星PART2」を見る.2023年.
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ.音楽:ハンス・ジマー.
出演:ティモシー・シャラメ(ポール・アトレイデス),ゼンデイヤ(チャニ),レベッカ・ファーガソン(レディ・ジェシカ),ジョシュ・ブローリン(ガーニイ・ハレック),オースティン・バトラー(フェイド=ラウサ・ハルコンネン),フローレンス・ピュー(皇女イルーラン),デイヴ・バウティスタ(ラッバーン・ハルコンネン),クリストファー・ウォーケン(皇帝シャッダム4世),レア・セドゥ(レディ・フェンリング),スエイラ・ヤクーブ(シシャクリ),ステラン・スカルスガルド(ハルコンネン男爵),シャーロット・ランプリング(ガイウス・ヘレネ・モヒアム),ハビエル・バルデム(スティルガー).
前作でハルコンネン男爵のために父・アトレイデス公爵を謀殺され,母ジェシカとともに逃亡したポールは,戦士ジャミスとの決闘に勝利して,砂漠の民・フレーメンの旗下に入ることを許される.族長スティルガーのもとで砂漠での戦いかたやサンドワームとの付きあい方を学ぶポール,スティルガーの部隊はポールとチャニの活躍でハルコンネンのパトロールを殲滅し,ポールは戦士名「ムアディブ」を得る.
またポールの妹を身ごもっているジェシカは,サンドワームの体液である「命の水」を飲んで過去を知る能力に覚醒し,フレーメンの教母となる.夢で未来を見ることのできるポールも「命の水」を飲み,チャニの涙で解毒することで蘇り過去を知る能力を持つ.二人は部隊とともにフレーメンの大部分が住む南部に赴き,彼らが伝説の救世主だという確信を得たフレーメンの原理主義者らの,圧倒的支持を得る….
Part2は公爵の後継者ポールの復讐譚,さまざまな能力を身につけ覚醒していくポールと,まだ見ぬその妹を宿したジェシカが,皇帝やハルコンネン男爵らとの争闘を通じどのような運命に直面するかが,重厚に描かれる.その舞台となる砂漠の造形も素晴らしく,砂漠の戦士フレーメンの苛烈な戦闘や,フレーメンが駆るサンドワームの圧倒的な突撃のシーンは,まことに見応えあり.ハンス・ジマーの音楽も素敵.
一方復讐譚と並行して語られる,この世界に君臨する修道女集団:ベネ・ゲセリットの存在や複雑に入り組んだ血族の関係が,物語の行き先に暗雲をもたらしている.ポールは英雄であるのみならず,ダークサイドの力も併せ持つことになるのだろうか.チャニの運命はどうなるのか.次作への謎も終盤に次々と盛り込まれる(あまり複雑になると覚えきらんわ).主人公ポールを演じるティモシー・シャラメの魅力には,抗いがたい.またもや次回が楽しみなSF超大作,一見の価値あり.
★★★★☆(★5個が満点).
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