独断的映画感想文:52ヘルツのクジラたち
日記:2025年4月某日
映画「52ヘルツのクジラたち」を見る.
2024年.監督:成島出.原作:町田そのこ.
出演:杉咲花(三島貴瑚),志尊淳(岡田安吾),宮沢氷魚(新名主税),小野花梨(牧岡美晴),桑名桃李(少年),金子大地(村中真帆),西野七瀬(品城琴美),真飛聖(三島由紀),池谷のぶえ(藤江),余貴美子(岡田典子),倍賞美津子(村中サチエ).
三島貴瑚は大分の亡き祖母の家に独り移り住んできた.ある日海を見に行った帰りに倒れてしまう.彼女に傘をさしかけてくれた口をきかない少年を家に連れて帰るが,少年には体中にあざがあった.
喜瑚は再婚した母親の連れ子として,養父にも実母にも虐待されて育つ.高校卒業後は,倒れた養父の介護を3年間一人で担い,疲れ果て死を覚悟して歩いていたところを,高校時代の親友:牧岡美晴とその同僚:岡田安吾に救われる.安吾は親身に貴瑚を養父・実母のもとから救い出し,自立の環境を整える.社会人として自立した貴瑚は,勤め先の専務で社長の息子:新名主税と付き合うようになるが….
町田そのこの2021年本屋大賞受賞作を映画化,題名は,「52ヘルツという高音で鳴くため仲間に気付いてもらえないクジラ」から取られている.児童虐待,介護の他,トランスジェンダーや性的ハラスメント等の諸問題が取り扱われている.
物語はかなり複雑で映画的にはもう少し整理が欲しいところ,しかし主演の杉咲花と志尊淳が素敵.また,老齢の登場人物を演じる余貴美子と倍賞美津子も良かった.海と人物を魅力的に取るカメラも良い.
★★★☆(★5個が満点).
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