独断的映画感想文:アイミタガイ
日記:2026年2月某日
映画「アイミタガイ」を見る.
2024年.日本.監督:草野翔吾.
出演 :黒木華(秋村梓),中村蒼(小山澄人),藤間爽子(郷田叶海),安藤玉恵(稲垣範子),近藤華(中学生の梓),白鳥玉季(中学生の叶海),吉岡睦雄(車屋典明),松本利夫EXILE(羽星勝),升毅(福永),西田尚美(郷田朋子),田口トモロヲ(郷田優作),風吹ジュン(綾子),草笛光子(小倉こみち).
腕利きのウェディングプランナー梓は9才の時両親が離婚,母のもとで育ったが母も数年前に亡くなった.親友叶海はプロカメラマン,その叶海が出張先の海外で事故に遭い命を落とす.梓はその死が受け入れられず,付き合っている澄人のことなどを以前通りに叶海のトーク画面に送り続ける.
叶海の両親:優作と朋子は,叶海が生前とある児童養護施設と交流していたことを知る.また朋子は叶海の遺品である携帯に送られてくるメッセージに気付いていた.梓の叔母・範子がホームヘルパーに通っている女性・こみちは93歳,梓が顧客の金婚式のイベントに出演する,高齢でピアノが弾ける女性を探していると知った範子は,梓にこみちを紹介する.こみちに会った梓は,昔叶海と共にこみちのピアノを聞いた記憶を思い出した….
叶海の死をめぐる喪失と再生の物語を,彼女と関わりのあった人々の意外な結びつきを通じて,群像劇風に描いてゆく映画.
主人公の梓は両親の離婚とその後の転居でいじめの対象となったところを,叶海に救われ無二の親友となった.今は澄人と付き合っているが,両親の記憶から結婚にいま一歩踏み出せないでいる.その気持ちを綿々と叶海の携帯宛に日々綴っていくのだが,映画の終盤そのメッセージに一斉に「既読」が付き,「行っちゃえ!」と返信が帰るシーンはなかなか感銘的だ.
疎遠になりかけていた叶海の両親が,児童養護施設での叶海の足跡をたどることで,再び手を取り合って生きていく展開も素敵.そのシーンの西田尚美と田口トモロヲの演技も感銘的で素晴らしかった.俳優では黒木華の魅力がやはり圧倒的だ.
名古屋から桑名,四日市,津に至る映画の舞台の風景も印象的で,冒頭のシーンで桑名駅付近の二つの路線の合流点を走って行く近鉄線の列車の俯瞰がなかなか良い.見て損はなし.
★★★★(★5個が満点).
![]()
![]()
![]()
人気ブログランキングへ


コメント