独断的映画感想文:十一人の賊軍
日記:2026年3月某日
映画「十一人の賊軍」を見る.
2024年.日本.監督:白石和彌.
出演:山田孝之(政),仲野太賀(鷲尾兵士郎),尾上右近(赤丹),鞘師里保(なつ),佐久本宝(ノロ),千原せいじ(引導),岡山天音(おろしや),松浦祐也(三途),一ノ瀬颯(二枚目),小柳亮太(辻斬),本山力(爺っつぁん),野村周平(入江数馬),長井恵里(さだ),木竜麻生(溝口加奈),西田尚美(溝口みね),玉木宏(山縣狂介),阿部サダヲ(溝口内匠).
1868年戊辰戦争の渦中にいる新発田藩,本心は官軍に寝返りたい.官軍は国境に迫っており,一方新発田藩の出陣を求めて奥羽列藩同盟の軍が城下に入っている.列藩同盟の軍をやり過ごし官軍を迎え入れたいが,そのためには官軍を国境で足止めしなければ,城下がそのまま戦場になり大変なことになる.一計を案じた家老・溝口内匠は,数名の藩士を決死隊とし,その下に死刑囚の囚人たちを「成功したら無罪放免」の約束でつけて,国境の砦に送り込む.奥羽列藩同盟が城下から出ていくまでの間,官軍を足止めするのがその任務だ.
こういう設定で,官軍に対する非正規部隊の奇想天外な戦いが描かれる.主要な人物以外はその罪状や生い立ちが説明されることはほとんどなく,また画面は暴力的でグロテスク,プロットにもご都合主義やスキが目立つが,俳優たちのエネルギーに満ちた熱演で引き込まれていく.山田孝之,仲野太賀,尾上右近が好演,本山力の殺陣が見事だった.でも155分の長尺はいくらなんでも長すぎる.
★★★(★5個が満点).
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