2018/04/08

独断的映画感想文:ウイスキーと2人の花嫁

日記:2018年3月某日
映画「ウイスキーと2人の花嫁」を見る.1_4
2016年.監督:ギリーズ・マッキノン.
出演:グレゴール・フィッシャー(ジョセフ・マクルーン),エディ・イザード(ワゲット大尉),ショーン・ビガースタッフ(オッド軍曹),ナオミ・バトリック(ペギー・マクルーン),ケヴィン・ガスリー(ジョージ・キャンベル),エリー・ケンドリック(カトリーナ・マクルーン),ブライアン・ペティファー(アンガス),ジェームズ・コスモ(マカリスター牧師).2_4
第2次大戦中のスコットランド・トディー島.配給のウィスキーが戦況の悪化で届かなくなってしまい,島の人々は生きる気力もない.
郵便局長ジョセフは2人の娘がいるが,ペギーは北アフリカから復員して島の民兵教育に着任したオッド軍曹と,カトリーナは小学校教員ジョージと恋仲だ.しかしウィスキーがなければ婚約も出来ない.
ところがある土曜日の夜,島の沖の岩礁に貨物船が座礁する.積荷は何と5万箱の輸出用ウィスキーと聞いた島民は,早速乗組員を救出,とって返してウィスキーの救出に取りかかるが….3_5
このウィスキーを巡り,島民と民兵指揮官のワゲット大佐が渡り合う騒動を描くコメディ映画.
ウィスキー救出は,時刻が夜中の0時を過ぎ安息日に入ったため,牧師の命令で中止となる.ウィスキーは欲しいが安息日の禁を破る島民は一人もおらず,じりじりしながら待つ島民の様子がおかしい.4_3
日曜の夜中に再開された作戦で,無事ウィスキーは救出され洞窟に隠される.これを厳格に取り締まろうとするワゲット大佐を出し抜く,牧師を含んだ島民の一致団結が見事.エンディングでそれぞれの確執も解決の方向に向かうハッピーエンドも良い.
何より,美しいスコットランドの島の情景や,流されるケルト風の映画音楽が素晴らしい.心がほのぼのし,ウィスキーが飲みたくなる映画.
★★★★(★5個が満点)
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独断的映画感想文:ブルゴーニュで会いましょう

日記:2018年3月某日
映画「ブルゴーニュで会いましょう」を見る.1_3
2015年.監督:ジェローム・ル・メール.
出演:ジェラール・ランヴァン(フランソワ・マレシャル),ジャリル・レスペール(シャルリ・マレシャル),アリス・タグリオーニ(ブランシュ),ローラ・スメット(マリー・マレシャル).3_4
ブルゴーニュの古いワイナリーを営むフランソワ,息子シャルリは20歳の時に実家を出て,ワイン評論家としてワインガイドブックを出版し成功している.フランソワは妻とも離婚,息子の出奔を受け入れられない.
今では娘婿マルコにワイナリーを任せきりにし,隣家のエディット・ブランシェ母娘が成功しているのを他所に,ワイナリーは破産寸前となる.2_3
実家が売却の危機にあると知ったシャルリは,実家を継ぐ決意をするが,銀行の課した条件は1年後には収益を上げるという厳しいものだった.葡萄作りには素人のシャルリは,新しい管理方法と古くからの葡萄生産法を採用して,ワイナリー運営に挑戦するが….4_2
ブルゴーニュの何処までも続く葡萄畑が美しい映画.登場人物はいずれも頑固で,長年の確執を感じさせるが,結果的にはハッピーエンドに終わる.
97分とやや短く,その為かドラマとしてはあまり掘り下げられていない.5_2
登場人物が,ワインは失敗と辛苦の中で生まれると言いながら,主人公は1年目にして成功を手にするし,未解決のまま終わる伏線もある(例えば,ブランシェの祖父がマレシャルの倉庫は大きくて10年分の在庫が溜められる筈と言っていた話は謎のまま残る).
そういう不満は残るが,映像・音楽は美しく,見て楽しい映画.
★★★☆(★5個が満点)
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独断的映画感想文:本能寺ホテル

日記:2018年3月某日
映画「本能寺ホテル」を見る.1_2
2017年.監督:鈴木雅之.
出演:綾瀬はるか(倉本繭子),堤真一(織田信長),濱田岳(森蘭丸),平山浩行(吉岡恭一),田口浩正(大塚),高嶋政宏(明智光秀),近藤正臣(吉岡征次郎),風間杜夫(本能寺ホテル支配人).2_2
会社の倒産で再就活中の繭子,婚約者の実家京都に来て,「本能寺ホテル」に宿泊する.ロビーには「信長公も見たかも知れない」古い西洋時計が置いてある.
その時計のネジを何気なく巻いた繭子が,同じく信長の時代からあったという金平糖をかじりながらエレベーターで7階に上がると,降りたところは天正10年6月1日の本能寺であった….3_3
というタイムスリップもの.全体はコメディでタイムスリップに関わるどんでん返しや謎解きも一切無く,いつタイムスリップが起きるかというドタバタで物語は進んでいく.
フジテレビ・ホリプロ製作でそこそこのキャストながら,B級3流感に満ちあふれたその場限りのエンタメ映画.キャッチコピーに反してたいしたアクションも無く笑いも無く,何だかなあという感じで終わる.
見て損した.出た俳優が気の毒である.
☆(★5個が満点)
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独断的映画感想文:グレイテスト・ショーマン

日記:2018年3月某日
映画「グレイテスト・ショーマン」を見る.1
2017年.監督:マイケル・グレイシー.
出演:ヒュー・ジャックマン(P・T・バーナム),ザック・エフロン(フィリップ・カーライル),ミシェル・ウィリアムズ(チャリティ・バーナム),レベッカ・ファーガソン(唄の吹き替えはローレン・オールレッド)(ジェニー・リンド),ゼンデイヤ(アン・ウィーラー),キアラ・セトル(レティ・ルッツ),ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世(W・D・ウィーラー).
映画「地上最大のショー(セシル・B・デミル監督,1952年アカデミー作品賞)」の舞台となったサーカスの創始者の一人,P・T・バーナムを主人公とするミュージカル.2
バーナムは貧しい仕立屋の息子,幼馴染みの富豪の娘チャリティと夢叶って結婚するが,勤め先は倒産という憂き目に.
バーナムはこの際かねてからの夢を実現しようと,人が見たことも無い不思議なものを展示するバーナム博物館を開業するが,客足はさっぱり.しかし娘達の提案でユニークな人達のショーを見せようと,ひげ女,こびと,のっぽ,デブ,全身刺青男を始め空中ブランコ等の芸人を集め,型破りなショーを開いて成功する.
しかし裕福になっても社会的には認められない上,ショーに反対する住民から嫌がらせを受け続ける.そこで上流階級出身のフィリップの協力を得たバーナムは,そのコネで英国のビクトリア女王と謁見,その席で知遇を得た美貌のオペラ歌手ジェニー・リンドのアメリカ招聘に成功する….3_2
偏見と差別に抗してショービジネスの世界で自由に生きる人々を描く.
と言っても,バーナムが自由の戦士という映画ではない.バーナム自身もリンドの公演で上流階級に近づこうと画策し,そのパーティーの席から一座の芸人を閉め出すというシーンもある.しかし紆余曲折を経て結局バーナムはショーに戻って来るのだ.4
何と言っても歌と踊りのパフォーマンスが超一流で,完成度の高さに圧倒される.
中でも空中ブランコのスター・アンとフィリップが境遇を越えて愛を求める「Rewrite The Stars」,ひげ女レティが仲間を率いて暴徒と対決するシーンの「This Is Me」は素晴らしい.5
また,ジェニー・リンドの歌う「Never Enough」は心を奪われる熱唱だ.ヒュー・ジャックマンもX-menをやりながらレ・ミゼラブルに続くミュージカル主演は天晴れと言う他無い.
文句なしのエンタテインメント作品.
★★★★☆(★5個が満点)
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2018/03/25

独断的映画感想文:皇帝のいない八月

日記:2018年2月某日
映画「皇帝のいない八月」を見る.1_4
1978年.監督:山本薩夫.
出演:渡瀬恒彦(藤崎顕正),山本圭(石森宏明),吉永小百合(藤崎杏子),滝沢修(佐林首相),佐分利信(大畑剛造),小沢栄太郎(小山内建設大臣),永井智雄(山村防衛大臣),渥美國泰(黒須官房長官),高橋悦史(利倉保人),三國連太郎(江見為一郎),丹波哲郎(三神陸将),鈴木瑞穂(真野陸将),岡田英次(徳永陸将補),山崎努(東上正),永島敏行(矢島一曹),橋本功(島三曹),神山繁(正垣慎吾),森田健作(有賀弘一),岡田嘉子(金田),渥美清(久保),香野百合子(石森千秋),大滝秀治(野口),中島ゆたか(紀子),デニス・ファーレル(トーマス准将),太地喜和子(中上彩子).2_4
東北地方で怪しいトラックを追尾したパトカーは機銃掃射を浴び大破する.使われた銃弾から自衛隊の動きを予感した内閣調査室の利倉は,自衛隊の江見と連絡を取る.
江見は娘婿で退役自衛官の藤崎の所在を確かめるため,博多の藤崎宅を訪ねる.一方,九州に出張した業界紙記者・石森はかっての婚約者・藤崎杏子に遭遇,同じ特急桜に乗車するが,車内には自衛官が藤崎に率いられて乗車していた….3_4
国規模の自衛隊のクーデターの物語だが,各地の叛乱軍は事前に補足され,結局特急ジャックを行った藤崎隊のみが東京に向かうことになる.
出演俳優は錚々たるメンバーだが,銃撃シーン・爆破シーンや軍事車輌・ヘリコプター等の映像はちゃちなもので,リアルさが全く感じられない.4_4
藤崎の主張も三島由紀夫の亡霊の様なもので,政府要人の描き方も類型的.これでは真のエンタテインメントとは言えない.時間潰しならどうぞというレベル.残念です.
★★(★5個が満点)
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独断的映画感想文:スリー・ビルボード

日記:2018年2月某日
映画「スリー・ビルボード」を見る.1_3
2017年.監督:マーティン・マクドナー.
出演:フランシス・マクドーマンド(ミルドレッド・ヘイズ),ウディ・ハレルソン(ウィロビー),サム・ロックウェル(ディクソン),アビー・コーニッシュ(アン),ジョン・ホークス(チャーリー),ピーター・ディンクレイジ(ジェームズ),ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ(レッド),ルーカス・ヘッジズ(ロビー・ヘイズ),ケリー・コンドン(パメラ),サンディ・マーティン(ディクソンの母).2_3
ミズーリ州の田舎町エビングの郊外の道路脇に,或る日3枚の意見広告が掲出される.
娘をレイプされ殺されたミルドレッドが進展しない捜査に業を煮やし,警察を批判し署長:ウィロビーを名指して責任を問うたものだった.
ウィロビーは温厚公正な人物である上,膵臓ガンで余命は数ヶ月であることを知る町民は,ミルドレッドを非難するが,彼女は一歩も引かない.部下のディクソン巡査は暴力的人種差別者で,ミルドレッドへの怒りを露わにする.3_3
その中でウィロビーの病状は悪化,ウィロビーはある決断をして妻,ミルドレッド,ディクソン等に手紙を書くが….
ミルドレッドも含めて,暴力に訴えることをためらわない人々の確執がどう展開するか,全く先を読めない物語だ.
映画を通して警察の捜査が進展することもなく,レイプ犯が明らかになる訳でもない.一方その中でも微かなユーモアが示されたり,激しく反発する者同士がある部分で哀しみを共有できる瞬間があったりして,映画の基調は決して暗鬱ではない.4_3
ラストシーンは,この憤激の袋小路から抜け出る可能性を暗示している様にも見える.
フランシス・マクドーマンド,ウディ・ハレルソン,サム・ロックウェルがいずれも良い味で見応えあり.「マンチェスター・バイ・ザ・シー」で好演したルーカス・ヘッジズが今回も好感の持てる演技.
バックに織り込まれている楽曲も素敵だ.
★★★★(★5個が満点)
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独断的映画感想文:ゴースト・イン・ザ・シェル

日記:2018年2月某日
映画「ゴースト・イン・ザ・シェル」を見る.1_2
2017年.監督:ルパート・サンダーズ.
出演:スカーレット・ヨハンソン(少佐),ビートたけし(荒巻大輔),マイケル・カルメン・ピット(クゼ),ピルー・アスベック(バトー),チン・ハン(トグサ),ジュリエット・ビノシュ(オウレイ博士).2_2
人間の体の一部を機械に入れ替える(義体化と言う)技術が実用化した世界,そのテクノロジーを推し進めるハンカ社が誕生させた,脳以外の全てが義体である「少佐」は公安9課の優秀なエージェントである.
9課は,ハンカ社のサイバーテクノロジーへのハッキングを狙う,クゼと名乗るハッカーを追及していた.少佐は自身の過去について断片的な記憶しか持たないが,クゼの情報が自身の失われた記憶と何らかの繋がりを持つのではないかと疑う.3_2
一方ハンカ社は,少佐の生みの親・オウレイ博士に少佐の記憶を消去する様命じる….
それなりのキャストを配して作成された実写版攻殻機動隊だが,2つの点に問題あり.
1つは過去のSF作品と同工異曲の(しかもオリジナルの映像よりださい)映像世界である.ここには新しい感覚を触発する何もない.デフォルトスタンダードに則ったのだと言われればそれまでだが,「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」(アニメ版)をパクった「マトリックス」をパクリ返し,「ブレードランナー」で包装した様な映像世界は,受け容れ難い.4_2
2つは少佐のキャスティングである.30代半ばのアメリカ人であるスカーレット・ヨハンソンが着ぐるみを着た「少佐」像は,違和感がありすぎる.5
9課全体もあまり詳しく描写されておらず各課員のキャラクターは不鮮明だが,SWATかNavy SEALsの様に描かれており,サイバーテロ対応より武力による突撃が本来業務の様でこれも受け容れ難い.
上記を別にしても,B級映画感が強く,感銘を受けなかったのは残念.
★★☆(★5個が満点)
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独断的映画感想文:手紙は憶えている

日記:2018年1月某日
映画「手紙は憶えている」を見る.1
2015年.監督:アトム・エゴヤン.
出演:クリストファー・プラマー(ゼヴ・グットマン),ブルーノ・ガンツ(ルディ・コランダー),ユルゲン・プロフノウ(ルディ・コランダー),ハインツ・リーフェン(ルディ・コランダー),ヘンリー・ツェーニー(チャールズ・グットマン),ディーン・ノリス(ジョン・コランダー),マーティン・ランドー(マックス・ザッカー).2
90歳で養老院に暮らすゼヴは目覚めるたびに記憶を失ってしまい,妻ルースの死さえ憶えられない.
同じ養老院の親友マックスは彼に手紙を託し,生前のルースと共に約束した行為を実行する様促す.
その手紙には,かってアウシュビッツで彼とマックスの家族を殺したナチのブロック責任者:オットーが現在ルディ・コランダーと名乗っており,4名の同姓同名の容疑者の中からオットーを見つけて射殺するための,詳細な手順が明記してあった.3
ゼヴは指示に従って養老院を抜け出し,4人のルディを訪ねていくが,最初のルディは北アフリカ戦線に従事した兵士,2番目のルディはドイツ人だが同性愛者で同じ囚人の立場だった….
認知症のゼヴが如何にオットーのもとにたどり着けるかというサスペンスであると同時に,誰がオットーなのかというミステリでもある映画.4
1929年生まれのクリストファー・プラマーが好演,特に見事にピアノを弾くシーンは,少年時代ピアニスト志望だっただけのことはある.
この映画のラスト5分間のどんでん返しは殆どSF的と言っても良いくらいで吃驚した.よくよく考えるとちょっとあり得ない設定ではあるが,まあ映画ですからこういうこともありですね.
★★★☆(★5個が満点)
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2018/01/31

独断的映画感想文:ブレードランナー ファイナル・カット

日記:2018年1月某日
映画「ブレードランナー ファイナル・カット」を見る.7
2007年.監督:リドリー・スコット.
出演:ハリソン・フォード(リック・デッカード),ルトガー・ハウアー(ロイ・バティー),ショーン・ヤング(レーチェル),エドワード・ジェームズ・オルモス(ガフ),ダリル・ハンナ(プリス),ブライオン・ジェームズ(リオン・コワルスキー),ジョアンナ・キャシディ(ゾーラ),M・エメット・ウォルシュ(ブライアント),ウィリアム・サンダーソン(J・F・セバスチャン),ジョー・ターケル(エルドン・タイレル),ジェームズ・ホン(ハンニバル・チュウ(眼球製作者)),モーガン・ポール(ホールデン).5
2019年.タイレル社の開発した人造人間レプリカントは,身体能力に優れ知能も開発者のそれに匹敵する.惑星開発等過酷な労働環境に投入されていたが,製造後数年すると感情を持ち始め反抗心を持つため,タイレル社は寿命を4年に設定した.
しかし最新型レプリカント・ネクサス6型の4名(リオン,ゾーラ,ロイ,プリス)が任地で殺人を犯し地球に帰還する事件が起こる.当局は専任捜査官ブレードランナーであるリック・デッカードを招集し,4名の追跡にあたらせる.4
デッカードはタイレル社の社長と面会,その秘書レイチェルもレプリカントと見抜くが,レイチェル自身は自分がレプリカントであることを知らなかった.デッカードは脱走グループの遺留品から踊り子に扮していたゾーラを追跡射殺,その直後リオンに襲われるが,レイチェルに窮地を救われる.
レイチェルは自身をレプリカントと知ることになるが,デッカードは彼女を自宅に招く….3
1982年公開のオリジナルを,25年後に監督自身が再編集したもの.デジタル・リマスタリングの他色調の調整,一部のシーンの再撮影やCGによる変更を実施した.
映像的な完成度は高く,1982年のオリジナル制作にも関わらず,現在公開されているSF映画との違和感は全くない(現代SF映画の基調をそもそも作ったのが,本作であるからとも言えるが).
登場人物が携帯端末を全く使用しないことが唯一現在との違いだろうか.1
寿命が尽き従容として死に至るレプリカント・ロイの姿や,レイチェルとデッカードの交情は哀切に満ちている.
滅びの予感に満ちたロサンゼルスを舞台に,展開される人間とレプリカントの争闘を巡るサスペンスは,誠に見応えあり.ヴァンゲリスの音楽も素晴らしい.
★★★★☆(★5個が満点).
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2018/01/30

独断的映画感想文:ダンシング・ベートーヴェン

日記:2018年1月某日
映画「ダンシング・ベートーヴェン」を見る.1_2
2016年.監督:アランチャ・アギーレ.
出演:モーリス・ベジャール・バレエ団,東京バレエ団,イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団,マリヤ・ロマン,ジル・ロマン,ズービン・メータ.
東京バレエ団創立50周年記念に際し,東京バレエ団とスイス・ローザンヌのモーリス・ベジャール・バレエ団の共同制作により,ズービン・メータ指揮:イスラエル交響楽団が参加,モーリス・ベジャールの振り付けを再現して2014年東京で行われた舞台:「ベートーヴェン『第九交響曲』」製作のドキュメント.
モーリス・ベジャール・バレエ団芸術監督:ジル・ロマンの娘で若手俳優のマリア・ロマンがインタビューと案内を行う.2_2
国際色豊かな関係者のインタビューも誠に興味深いが,ローザンヌと東京でそれぞれ練習に励むダンサー達の日常を含めた動きや肉声,限界に挑む肉体の美しさが印象的.クライマックスの東京公演の模様に今少し時間を割いて欲しかったが(全体の尺は80分),充分感銘を受けた.4_2
監督:アランチャ・アギーレはスペインの女流監督である.彼女はペドロ・アルモドバルやカルロス・サウラのもとで助監督を務めた経験を持ち,その映像はさすがに素晴らしい.
★★★★(★5個が満点)
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