2019/06/16

番外:独断的歌舞伎感想文 歌舞伎鑑賞教室「神霊矢口渡」

日記:2019年6月某日
歌舞伎鑑賞教室「神霊矢口渡」を見る.201906kabukikanshoukyoushituomote
福内鬼外(平賀源内)作.「神霊矢口渡 (しんれいやぐちのわたし)  一幕 国立劇場美術係=美術 頓兵衛住家の場」.主な配役:渡し守頓兵衛(中村鴈治郎),娘お舟(中村壱太郎),船頭八助(中村寿治郎),傾城うてな(上村吉太朗),新田義峰(中村虎之介),下男六蔵(中村亀鶴).
神霊矢口渡の頓兵衛・お舟は,以前歌六・芝雀,橋吾・柴のぶで見た.今回は鴈治郎・壱太郎.
今回の趣向である人形振りは,無表情にきっと正面を向いた壱太郎の顔が情念を湛え,まことに魅力的.ここからクライマックスまで魅了された.
解説・歌舞伎のみかたは中村虎之助担当.Img_20190616_145429_burst001_cover

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2019/05/11

番外:独断的歌舞伎感想文 團菊祭5月大歌舞伎 夜の部 鶴寿千歳/絵本牛若丸/京鹿子娘道成寺/御所五郎蔵

日記:2019年5月某日
歌舞伎座で「團菊祭5月大歌舞伎 夜の部」を見る.Img_2895
岡鬼太郎 作.「一、鶴寿千歳(かくじゅせんざい)」.出演:雌鶴(時蔵),雄鶴(松緑).
村上元三 脚本,今井豊茂 補綴.「二、絵本牛若丸(えほんうしわかまる) 七代目尾上丑之助初舞台」.出演:牛若丸(初舞台丑之助),御厩鬼三太(菊之助),鬼一法眼(吉右衛門),吉岡鬼次郎(菊五郎),左團次,片岡亀蔵,時蔵,雀右衛門,松緑,海老蔵,菊五郎劇団出演.
「三、京鹿子娘道成寺(きょうがのこむすめどうじょうじ) 道行より鐘入りまで」.出演:白拍子花子(菊之助).
河竹黙阿弥作.「四、曽我綉俠御所染(そがもようたてしのごしょぞめ) 御所五郎蔵」.出演:御所五郎蔵(松也),傾城皐月(梅枝),傾城逢州(尾上右近),星影土右衛門(彦三郎).
鶴寿千歳は昭和天皇即位を祝った舞踊の再演.
絵本牛若丸は,菊五郎劇団の御曹司の襲名初舞台とあって,父親はもとより祖父2名もにこやかに出張って,微笑ましい舞台.丑之助は5歳ながら殺陣や六方をこなして将来が楽しみ.といってもこの子が成人したときはこちらは83,4だもんな.Img_2894
娘道成寺は菊之助が大曲を艶やかに美しく踊り,満喫した.所化が若手御曹司達で,こちらの品定めも面白い.
御所五郎蔵は,若手中心.五郎蔵の松也が役に合って共感できる.仁左衛門で以前見たときはそのあまりの格好良さに引き込まれたが,松也は悲愴美が前面に出て印象的だった.梅枝の皐月,右近の逢州も素敵.見応えある狂言であった.

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2019/05/05

番外:独断的歌舞伎感想文 團菊祭5月大歌舞伎 昼の部 寿曽我対面/勧進帳/め組の喧嘩

日記:2019年5月5日
「團菊祭5月大歌舞伎 昼の部」を見る.Kabukiza1905h_3eef5efbd78ed4c7e2b90f585b
「一、寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)」.出演:工藤祐経(松緑),曽我十郎(梅枝),曽我五郎(萬太郎),大磯の虎(尾上右近),化粧坂少将(米吉),小林朝比奈(歌昇),鬼王新左衛門(坂東亀蔵).
「二、歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)」.出演:武蔵坊弁慶(海老蔵),源義経(菊之助),亀井六郎(右團次),片岡八郎(九團次),駿河次郎(廣松),常陸坊海尊(市蔵),富樫左衛門(松緑).竹柴其水 作.
「三、神明恵和合取組(かみのめぐみわごうのとりくみ) め組の喧嘩:品川島崎楼より 神明末社裏まで」.出演:め組辰五郎(菊五郎),女房お仲(時蔵),尾花屋女房おくら(雀右衛門),柴井町藤松(菊之助),おもちゃの文次(彦三郎),御輿岳芳五郎(片岡亀蔵),宇田川町長次郎(権十郎),島崎楼女将おなみ(萬次郎),露月町亀右衛門(團蔵),九竜山浪右衛門(又五郎),焚出し喜三郎(歌六),江戸座喜太郎(楽善),四ツ車大八(左團次).
寿曽我対面は若々しい配役で,梅枝・萬太郎の萬屋兄弟が十郎・五郎.右近・米吉の女形も美しい.
勧進帳は海老蔵・菊之助の弁慶・義経で幕見は立ち見が出る人気,松緑の富樫も良かった.
め組の喧嘩は自分の苦手な演目である.そもそも当の喧嘩が,仕返しをしなけりゃ男が廃るという程の事情は全く見当たらない.それを組中でいきり立って女房・息子までが煽り立て,私事の喧嘩に鳶口や果ては纏まで持ち出し,挙げ句に半鐘まで鳴らす.沙汰の限りである.要するに作者も観客も喧嘩が死ぬ程好きだったというだけのこと.しかしいざ喧嘩ということになって,皆で水杯を交わし押し出すとなると,つい舞台に引き込まれてしまう.右近・左近が生きの良い演技を見せて印象的.亀三郎の子役が達者で感心した.

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2019/04/18

番外・独断的歌舞伎感想文:4月大歌舞伎夜の部 黒塚

日記:2019年4月某日57503272_3481878361932809_18918386003125

歌舞伎座で「4月大歌舞伎夜の部 黒塚」を幕見で見る.

猿翁十種の内.「黒塚(くろづか)」.出演:老女岩手実は安達原の鬼女(猿之助),山伏大和坊(種之助),山伏讃岐坊(鷹之資),強力太郎吾(猿弥),阿闍梨祐慶(錦之助).

安達ヶ原の鬼女伝説による能の「黒塚」が原曲,昭和14年初代市川猿翁初演の新舞踊劇.安達ヶ原に住む老女岩手は実は鬼女.一夜の宿を貸した阿闍梨に仏に帰依すれば救われると聞き,心の闇が晴れたとススキの原で踊る岩手.しかし禁を犯して奥の部屋を覗いた強力は死骸の山を見つけ,正体を悟られた岩手は鬼女の正体を現す.

猿之助始め出演者充実の舞台.猿之助の踊りはまことに美しい.ぎごちない老女の踊りがいつしか童女の様なやわらかな踊りとなる.月の影を踏みながら踊る場面は,月下の薄の原の舞台装置も美しく,魅了された.そして強力と出会って鬼女の正体を覗かせる瞬間の恐ろしさ・哀しさ,息をつくのも忘れて舞台に引き込まれる.

音楽も琴を交えた長唄連中が素晴らしく,終盤の大薩摩の連れ弾きも魅力的.1時間15分の踊りだが,一気に見た感じだ.

 

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2019/04/07

番外:独断的歌舞伎感想文 4月大歌舞伎 昼の部 平成代名残絵巻/新版歌祭文 座摩社・野崎村/寿栄藤末廣/御存 鈴ヶ森

日記:2019年4月某日
歌舞伎「4月大歌舞伎 昼の部 平成代名残絵巻/新版歌祭文 座摩社・野崎村/寿栄藤末廣/御存 鈴ヶ森」を見る.Kabukiza_201904_fff_1a1f449660a35dde674d
今井豊茂 作,藤間勘十郎 演出・振付.「一、平成代名残絵巻(おさまるみよなごりのえまき)」.出演:常盤御前(福助),藤原基房(権十郎),平宗盛(男女蔵),平知盛(巳之助),平徳子(壱太郎),遮那王(児太郎),左源太(男寅),平重衡(吉之丞),右源太(竹松),平時子(笑三郎),建春門院滋子(笑也),鎌田正近(市蔵),平宗清(彌十郎).「二、新版歌祭文(しんぱんうたざいもん) 座摩社 野崎村」.出演:〈座摩社〉油屋娘お染(雀右衛門),丁稚久松(錦之助),弥忠太(家橘),勘六(寿治郎),山伏法印(松之助),山家屋佐四郎(門之助),手代小助(又五郎).〈野崎村〉久作娘お光(時蔵),油屋娘お染(雀右衛門),丁稚久松(錦之助),手代小助(又五郎),百姓久作(歌六),後家お常(秀太郎).坂田藤十郎米寿記念.「三、寿栄藤末廣(さかえことほぐふじのすえひろ) 鶴亀」.出演:女帝(藤十郎),亀(猿之助),従者(歌昇),従者(壱太郎),従者(種之助),従者(米吉),従者(児太郎),従者(亀鶴),鶴(鴈治郎).四世鶴屋南北 作.「四、御存 鈴ヶ森 (ごぞんじすずがもり)」.出演:白井権八(菊五郎),東海の勘蔵(左團次),飛脚早助(又五郎),北海の熊六(楽善),幡随院長兵衛(吉右衛門).Tokubetsu1904_kichiemon
4月らしい豪華な顔合わせ.平成代名残絵巻と寿栄藤末廣は華麗な舞踊劇,それぞれ福助と藤十郎が元気で顔を出しているのが嬉しい.若手の踊りも綺麗で華やか.前者では巳之助・壱太郎の両花道での踊りが素敵,久しぶりに柴のぶちゃんも見られた.Tokubetsu1904_kikugoro
座摩社・野崎村はベテランの芝居,この2幕を通すことでお染・久松の野崎村に至る経過が分かる.また野崎村では,両花道に別れたお染の船・久松の駕籠が,駕籠かきの棒杖の拍子・竹本の連れ弾きに合わせ去って行く場面は面白い.
鈴ヶ森は大ベテランの芝居.菊五郎・吉右衛門の名台詞で昼の部を締める形となって,なかなかの見応え.
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2019/03/24

番外:独断的歌舞伎感想文 3月大歌舞伎夜の部 盛綱陣屋/雷船頭/弁天娘女男白浪

日記:2019年3月某日
3月大歌舞伎夜の部を見る.Moritsuna
「一、近江源氏先陣館 盛綱陣屋(もりつなじんや)」.出演:佐々木盛綱(仁左衛門),篝火(雀右衛門),信楽太郎(錦之助),早瀬(孝太郎),四天王(廣太郎),四天王(種之助),四天王(米吉),四天王(千之助),高綱一子小四郎(勘太郎),盛綱一子小三郎(寺嶋眞秀),竹下孫八(錦吾),伊吹藤太(猿弥),古郡新左衛門(秀調),北條時政(歌六),微妙(秀太郎),和田兵衛秀盛(左團次).「二、雷船頭(かみなりせんどう)」.出演:女船頭(猿之助),雷(弘太郎).河竹黙阿弥 作.「三、弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ) 浜松屋見世先より 稲瀬川勢揃いまで」.出演:弁天小僧菊之助(幸四郎),南郷力丸(猿弥),鳶頭清次(猿之助),忠信利平(亀鶴),赤星十三郎(笑也),浜松屋伜宗之助(鷹之資),番頭与九郎(橘三郎),狼の悪次郎(錦吾),浜松屋幸兵衛(友右衛門),日本駄右衛門(白鸚).Benten
盛綱陣屋は役者が揃った中で,仁左衛門が堂々として美しく,なおかつ心理描写が判り易く印象的だ.特に偽首を見てからの自身への決意と,小四郎・篝火に対する情けが素晴らしい.この仁左衛門に応答する切腹して手負いの小四郎を演じる勘太郎が,立派な芝居.役の小四郎も演ずる勘太郎もいたいけで感動する.Img_20190323_160238
雷船頭は軽妙な踊り,猿之助の色っぽい踊りと弘太郎の愛嬌ある踊りが楽しかった.
弁天娘女男白浪は幸四郎版で.名台詞の連続で軽快な展開.

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2019/03/22

番外:独断的歌舞伎感想文 3月大歌舞伎昼の部 女鳴神/傀儡師/傾城反魂香

日記:2019年3月某日
3月大歌舞伎昼の部を見る.Onnanarukamimin-1
「一、女鳴神(おんななるかみ)龍王ヶ峰岩屋の場」.出演:鳴神尼(孝太郎),雲野絶間之助/佐久間玄蕃盛政(鴈治郎).「二、傀儡師(かいらいし)」.出演:傀儡師(幸四郎).近松門左衛門 作.「三、傾城反魂香(けいせいはんごんこう) 近江国高嶋館の場より土佐将監閑居の場まで〈高嶋館・竹藪〉」.出演:狩野四郎二郎元信(幸四郎),不破入道道犬(猿弥),銀杏の前(米吉),長谷部雲谷(松之助),不破伴左衛門(廣太郎),宮内卿の局(笑三郎),狩野雅楽之助(鴈治郎).「同 〈土佐将監閑居〉」.出演:浮世又平後に土佐又平光起(白鸚),女房おとく(猿之助),土佐修理之助(高麗蔵),百姓庄右衛門(寿猿),将監北の方(門之助),土佐将監光信(彌十郎),狩野雅楽之助(鴈治郎).
鳴神と逆転の女鳴神は,孝太郎の程よい色気と凄みが相俟って,なかなか面白かった.特に最後の鴈治郎の押し戻しが,狂言のバランスをまさに押し戻して素晴らしい.劇場に轟き渡る鴈治郎の大音声が印象的.
傾城反魂香は,初めて見た〈高嶋館・竹藪〉の場が,虎の活躍もあって印象に残ったが,結局姫君がどうなるのかは判らず終い.〈土佐将監閑居〉の場との繋がりも腑に落ちず.
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2019/03/08

番外:独断的歌舞伎感想文 2019年2月歌舞伎座昼の部 すし屋/暗闇の丑松/団子売

日記:2019年2月某日
二月大歌舞伎昼の部を見る.Kabukiza_1poster201902
「一、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら) すし屋」.初世尾上辰之助三十三回忌追善狂言.出演:いがみの権太(松緑),弥助実は三位中将維盛(菊之助),娘お里(梅枝),若葉の内侍(新悟),梶原の臣(吉之丞),梶原の臣(男寅),梶原の臣(玉太郎),六代君(亀三郎),弥左衛門女房おくら(橘太郎),鮓屋弥左衛門(團蔵),梶原平三景時(芝翫).「二、暗闇の丑松(くらやみのうしまつ)」.初世尾上辰之助三十三回忌追善狂言.長谷川 伸 作,村上元三 演出.出演:暗闇の丑松(菊五郎),丑松女房お米(時蔵),浪人潮止当四郎(團蔵),料理人作公(男女蔵),料理人伝公(彦三郎),料理人巳之吉(坂東亀蔵),料理人祐次(松也),建具職人熊吉(萬太郎),建具職人八五郎(巳之助),杉屋遣手おくの(梅花),湯屋番頭甚太郎(橘太郎),お米の母お熊(橘三郎),杉屋妓夫三吉(片岡亀蔵),岡っ引常松(権十郎).四郎兵衛女房お今(東蔵),四郎兵衛(左團次).「三、団子売(だんごうり)」.出演:杵造(芝翫),お臼(孝太郎).Kabukiza_2poster201902
すし屋は時代歌舞伎を演じることの難しさ(特にいがみの権太が手負いとなってから幕となるまで)をつくづく感じた.松緑は渾身の芝居で,見応えあり.
暗闇の丑松は優れた狂言だが,菊五郎の丑松は暗さや尖ったところがあまりない丑松に見えた.いつか松緑がやる丑松を見てみたい.湯屋番の橘太郎が出色の出来で面白い.
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番外:独断的歌舞伎感想文 2019年2月歌舞伎座夜の部 熊谷陣屋/當年祝春駒/名月八幡祭

日記:2019年2月某日
二月大歌舞伎夜の部を見る.Kabukiza_201902_fff_f330feebf46a183
一、一谷嫩軍記-熊谷陣屋(くまがいじんや)」.出演:熊谷直実(吉右衛門),藤の方(雀右衛門),源義経(菊之助),亀井六郎(歌昇),片岡八郎(種之助),伊勢三郎(菊市郎),駿河次郎(菊史郎),梶原平次景高(吉之丞),堤軍次(又五郎),白毫弥陀六(歌六),相模(魁春).「二、當年祝春駒(あたるとしいわうはるこま)」.出演:工藤祐経(梅玉),曽我五郎(左近),大磯の虎(米吉),化粧坂少将(梅丸),曽我十郎(錦之助),小林朝比奈(又五郎).「三、名月八幡祭(めいげつはちまんまつり)」.初世尾上辰之助三十三回忌追善狂言.池田大伍 作,池田弥三郎 演出.出演:縮屋新助(松緑),芸者美代吉(玉三郎),魚惣(歌六),船頭長吉(松江),魚惣女房お竹(梅花),美代吉母およし(歌女之丞),藤岡慶十郎(梅玉),船頭三次(仁左衛門).
熊谷陣屋は当代吉右衛門の当たり役,その素晴らしい演技を堪能した.
特に最後の場面,我が子の首を凝視した後花道を去って行く,何とも言えない哀しさ・寂しさの中にやるべきことをしたという微かな笑みを含んだ姿が,感銘的.
名月八幡祭は仁左衛門と玉三郎のお似合いの好演,松緑の狂気にいたる律儀な田舎者の追い詰められ様が,共にはまり役で見応えあり.両方の芝居で歌六の演技がこの人ならではで印象に残った.
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2019/01/27

番外:独断的歌舞伎感想文 2019年1月壽 初春大歌舞伎 夜の部 絵本太功記/勢獅子/松竹梅湯島掛額

日記:2019年1月某日
歌舞伎座で「壽 初春大歌舞伎 夜の部 絵本太功記/勢獅子/松竹梅湯島掛額」を見る.Kabukiza_201901_fff_e9ef5e56968372e
「一、絵本太功記(えほんたいこうき) 尼ヶ崎閑居の場」.出演:武智光秀(吉右衛門),操(雀右衛門),初菊(米吉),武智十次郎(幸四郎),佐藤正清(又五郎),真柴久吉(歌六),皐月(東蔵).「二、勢獅子(きおいじし)」.出演:鳶頭(梅玉),鳶頭(芝翫),芸者(雀右衛門),芸者(魁春).福森久助 作「三、松竹梅湯島掛額(しょうちくばいゆしまのかけがく) 吉祥院お土砂の場 四ツ木戸火の見櫓の場・浄瑠璃『伊達娘恋緋鹿子』」.出演:紅屋長兵衛(猿之助),八百屋お七(七之助),小姓吉三郎(幸四郎).
絵本太功記は配役は5年前に見た時とほぼ同じ,母の死と息子の討ち死にを眺めながら微動だにせず舞台を支配する,吉右衛門の存在感が素晴らしい.幸四郎と米吉の情愛も心に残る.
勢獅子はお正月らしく明るく楽しい.若手で中村鷹之資が獅子舞で出ている.もう19歳なのだ.小柄なのは富十郎に似たのだろうか.
松竹梅湯島掛額は1幕目がドタバタ喜劇で,猿之助その他のギャグがテンポ良く抱腹絶倒.2幕目はお七の悲劇,七之助の人形振りの踊りが素晴らしい.
見応えある夜の部だった.
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