2018/08/07

独断的映画感想文:通し狂言 三國無雙瓢箪久(さんごくむそうひさごのめでたや)出世太閤記

日記:2018年7月某日
歌舞伎座で「七月大歌舞伎 昼の部」を見る.Kabukiza_taikoki201807
織田紘二 補綴・演出,石川耕士 補綴・演出,川崎哲男 補綴・演出,藤間勘十郎 補綴・演出.「通し狂言 三國無雙瓢箪久(さんごくむそうひさごのめでたや)出世太閤記 市川海老蔵宙乗り相勤め申し候」.序幕;第一場 西遊記(夢の場),第二場 本能寺の場,第三場 備中高松城外、秀吉陣中の場.二幕目;第一場 小栗栖村竹薮の場,第二場 近江湖水の場,第三場 松下嘉兵衛住家の場.大詰;第一場 大徳寺焼香の場,第二場 同 奥庭の場.
出演:羽柴秀吉/孫悟空(市川海老蔵),明智光秀/明智左馬之助(中村獅童),松下嘉兵衛/柴田勝家(市川右團次),北畠信雄(中村松江),加藤清正(坂東亀蔵),沙悟浄/滝川一益(中村亀鶴),秀吉女房八重(中村児太郎),三法師(堀越勸玄),福島正則(市村竹松),森蘭丸/片桐且元(大谷廣松),神戸信孝(市川男寅),脇坂安治(中村玉太郎),猪八戒/小栗栖長兵衛(市川九團次),高山右近(大谷桂三),中川清秀(澤村由次郎),村越伍助/佐久間信盛(片岡市蔵),丹羽長秀(河原崎権十郎),三蔵法師/筒井順慶(市川齊入),百姓畑作/佐々成政(市村家橘),紅少娥実は金毛九尾狐(市村萬次郎),前田利家(大谷友右衛門),光秀妻皐月(中村雀右衛門),嘉兵衛妻呉竹(中村東蔵).Kabukiza_shido201807
海老蔵の太閤記概要の解説に続き,冒頭は蘭丸の見た夢の中の孫悟空の場.ここで無理矢理宙乗りとなるが,ややとってつけた感じ.
この後は本能寺の変から大徳寺の信長法要までの50日間の物語.筋立ては込み入っていて光秀と左馬之助が早変わり二役だったりして判りにくい.
備中高松城外、秀吉陣中の場では,獅童・児太郎が海老蔵と絡んで笑いを取る場だが,ここも笑いが滑りまくって,獅童はこういう芝居が下手なのかと思ってしまう.
という訳で完成度はいまいち.大徳寺焼香の場では,勸玄ちゃんの三法師が,隣で懸命に台詞を喋っている海老蔵の横で,寝落ちしそうになって客席がざわつく.幸い自分の台詞を間違えずに堂々と言えたが,本作で最もスリリングなシーンだった.
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番外:独断的歌舞伎感想文 通し狂言 源氏物語

日記:2018年7月某日
歌舞伎座で「七月大歌舞伎 夜の部」を見る.Kabukiza_201807_f5_3d82cbba4495ec0b
今井豊茂 作,藤間勘十郎 演出・振付「通し狂言 源氏物語(げんじものがたり) 市川海老蔵宙乗り相勤め申し候」.
出演:光源氏/龍王(市川海老蔵),六条御息所(中村雀右衛門),右大臣(市川右團次),春宮後に朱雀帝(坂東亀蔵),葵の上/明石の上(中村児太郎),光の君/春宮(堀越勸玄),漁師(市村竹松),漁師(大谷廣松),漁師(市川男寅),藤大納言/漁師(中村鷹之資),漁師(中村玉太郎),頭中将(市川九團次),大宮/尼(市川齊入),左大臣(市村家橘),紫式部(市村萬次郎),兵部卿宮(大谷友右衛門),大命婦(中村東蔵),弘徽殿女御(中村魁春),六の君(板東玉朗),源の内侍(市川右若),能楽師出演者(片山九郎右衛門,梅若紀彰,観世喜正),闇の精霊(アンソニー・ロス・コスタンツォ),光の精霊(ザッカリー・ワイルダー).
回り舞台やセリの駆使はもとより,テノールとカウンターテナーのオペラ歌手,怨霊や生き霊・竜王等を演じる能楽師,劇場全体を使ったプロジェクションマッピング等々,従来の歌舞伎以外の要素を動員した絢爛豪華な舞台である.Kabukiza_genji201807
各開幕前の序曲や,アリアの伴奏をした洋楽の演奏も素敵.
海老蔵が竜王として宙乗りをした場面は良かったが,その為に源氏としての登場場面を大幅に削り,竜王の舞を延々と演じた辺りは,ややバランスを欠いた感あり.堀越勸玄の登場場面がドラマとしては最も盛り上がった感じがあるのもちょっとどうかしら.
雀右衛門の六条御息所がさすがの緊張感溢れる演技.終わってみればなかなかの力作で楽しかった.
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番外:独断的歌舞伎感想文 日本振袖始(にほんふりそではじめ)

日記:2018年7月某日
国立劇場で歌舞伎鑑賞教室「日本振袖始(にほんふりそではじめ) 一幕―八岐大蛇(やまたのおろち)と素戔嗚尊(すさのおのみこと)―」を見る.H3007kabukikansyokyoshitsuomote
二世藤間勘祖=振付,高根宏浩=美術,野澤松之輔=作曲.-出雲国簸の川川上の場-.主な配役:岩長姫実ハ八岐大蛇(中村時蔵),稲田姫(坂東新悟),素戔嗚尊(中村錦之助).
物語は素戔嗚尊が岩長姫の色香に騙され十握の宝剣を奪われたことや,稲田姫と恋仲になったことなどを事前説明でスルーして,稲田姫が八岐大蛇の生け贄になったところからスタート.
岩長姫が登場して瓶の酒を平らげた挙げ句,稲田姫をひと飲みする前半,本性を現した八岐大蛇と素戔嗚尊の大立ち回りの後半とで構成される.
舞踊劇だが良いテンポで楽しめた.途中の大薩摩も素晴らしく,歌と踊りを堪能した一幕.
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2018/07/14

番外:独断的歌舞伎感想文 歌舞伎巡業中央コース 人情噺文七元結/中村芝翫・中村橋之助・福之助 襲名披露口上/棒しばり

日記:2018年7月某日
歌舞伎巡業中央コースを鑑賞.Jungyo_chuou_f3_3abc46a3da0999daf8c
三遊亭円朝口演・榎戸賢治作「一、人情噺文七元結(にんじょうばなしぶんしちもっとい)」.出演:左官長兵衛(橋之助改め中村芝翫),和泉屋手代文七(宗生改め中村福之助),鳶頭伊兵衛(国生改め中村橋之助),長兵衛女房お兼(芝喜松改め中村梅花),角海老手代藤助(中村吉之丞),角海老女房お駒(片岡秀太郎),和泉屋清兵衛(中村梅玉).「二、八代目中村芝翫 四代目中村橋之助 三代目中村福之助 襲名披露口上(こうじょう)」.橋之助改め中村芝翫,国生改め中村橋之助,宗生改め中村福之助,幹部俳優出演.岡村柿紅作「三、棒しばり(ぼうしばり)」.出演:次郎冠者(国生改め中村橋之助),太郎冠者(宗生改め中村福之助),曽根松兵衛(中村吉之丞).
文七元結は絵に描いた様な人情話で,突っ込みどころ満載なのにとってつけた様な大団円で幕となる辺り,馬鹿馬鹿しいとも思えるが,芝居としてはやる人次第.今の芝翫はこういう世話物を一番得意とするようで,左官長兵衛を快調に演じて面白かった.梅花の女房お兼が動き良くテンポ良く印象的.
その梅花が芝翫襲名披露口上に列席して自分の襲名も行えたのは,良い扱い.
棒しばりは橋之助・福之助大奮闘で,まだ失敗はあるが元気一杯で楽しかった.
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番外:独断的歌舞伎感想文 歌舞伎巡業東コース 近江のお兼/御所五郎蔵/高坏

日記:2018年6月某日
歌舞伎巡業東コースを鑑賞.Jungyo_east2018_fl_9edccd537c3a6b12
「一、近江のお兼(おうみのおかね)」.出演:近江のお兼(中村梅枝).河竹黙阿弥作「二、曽我綉俠御所染(そがもようたてしのごしょぞめ) 御所五郎蔵」.出演:御所五郎蔵(尾上菊之助),星影土右衛門(坂東彦三郎),皐月(中村梅枝),逢州(中村米吉),梶原平蔵(中村萬太郎),花形屋吾助(市村橘太郎),甲屋与五郎(市川團蔵).久松一声作「三、高坏(たかつき)」.出演:次郎冠者(尾上菊之助),高足売(中村萬太郎),太郎冠者(市村橘太郎),大名某(市川團蔵).
近江のお兼は上背のある梅枝にぴったりの踊り.
御所五郎蔵は,自分にとっては主役をやる役者によって芝居自体の評価が変わる芝居で,先年の仁左衛門の御所五郎蔵は素晴らしかった.今回の菊之助も同じラインで印象的,土右衛門 の彦三郎・皐月の梅枝も素晴らしく,逢州の米吉が健闘.若手中心ながら見応えある舞台だった.
菊之助の高坏は何と言っても勘三郎の先例と比べてしまうが,とぼけた味が出て力の抜けた次郎冠者が良い.いざタップダンスという辺りから力漲ってきての踊りもステキだった.
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2018/06/19

番外:独断的歌舞伎感想文 六月大歌舞伎夜の部 夏祭浪花鑑/巷談宵宮雨

日記:2018年6月某日
六月大歌舞伎夜の部を見る.Kabukiza_201806_ffl_4607bdc5b23519f
「一、夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)」.鳥居前 三婦内 長町裏.出演:団七九郎兵衛(吉右衛門),お辰(雀右衛門),一寸徳兵衛(錦之助),お梶(菊之助),下剃三吉(松江),玉島磯之丞(種之助),傾城琴浦(米吉),団七伜市松(寺嶋和史),大鳥佐賀右衛門(吉之丞),三河屋義平次(橘三郎),堤藤内(桂三),釣船三婦(歌六),おつぎ(東蔵).宇野信夫:作,大場正昭:演出 「二、巷談宵宮雨(こうだんよみやのあめ)」.深川黒江町寺門前虎鰒の太十宅の場より,深川丸太橋の場まで.出演:龍達(芝翫),虎鰒の太十(松緑),おとら(児太郎),おとま(梅花),薬売勝蔵(橘太郎),徳兵衛(松江),おいち(雀右衛門).
夏祭浪花鑑は吉右衛門自在の境地による団七九郎兵衛が,圧倒的魅力.歌六の釣船三婦,錦之助の一寸徳兵衛が印象的だった.
お梶の出番ってこれだけだったろうか,菊之助と和史君はちょっとだけの出演.松江という人は今まであまり意識しなかったが,ここに来て存在感が増してきた.
巷談宵宮雨は実は怪談もの,しかし怖いというよりはおかしみと哀れを誘うストーリー.
主演級の芝翫,松緑,雀右衛門が,それぞれいつもと異なる役柄で良かったが,薬売勝蔵を演じた橘太郎が,この人らしい演技でほろりとさせ印象に残った.
雀右衛門のおいちは世話物のおかみさんで白塗りではないが,こういう扮装でもやはり美人.
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2018/05/14

番外:独断的歌舞伎感想文 5月團菊祭夜の部 弁天娘女男白浪/菊畑/喜撰

日記:2018年5月某日
歌舞伎座で「5月團菊祭夜の部」を見る.Kabukiza_201805poster_benten
河竹黙阿弥作「一、弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)序幕,雪の下浜松屋の場 稲瀬川勢揃の場 二幕目:極楽寺屋根立腹の場 同  山門の場 滑川土橋の場」.出演:弁天小僧菊之助(菊五郎),忠信利平(松緑),赤星十三郎(菊之助),日本駄右衛門(海老蔵),鳶頭清次(松也),浜松屋宗之助(種之助),丁稚長松(寺嶋眞秀),番頭与九郎(橘太郎),木下川八郎(権十郎),伊皿子七郎(秀調),浜松屋幸兵衛(團蔵),南郷力丸(左團次),青砥左衛門藤綱(梅玉).「二、鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき) 菊畑)」.出演:智恵内実は吉岡鬼三太)(松緑),吉岡鬼一法眼(團蔵),皆鶴姫(児太郎),笠原湛海(坂東亀蔵),虎蔵実は源牛若丸(時蔵).六歌仙容彩「三、喜撰(きせん)」.出演:喜撰法師(菊之助),所化(権十郎),同(歌昇),同(竹松),同(種之助),同(男寅),同(玉太郎),祗園のお梶(時蔵).Img_20180506_203532_2
弁天娘女男白浪は,特に序幕の菊五郎の自在さが素晴らしい.左團次,團蔵,橘太郎等の一同が,菊五郎に腹を合わせた見事な芝居で,浜松屋の店先が眼前にあるかの様だ.寺嶋眞秀の丁稚が演じる履き物ネタもいちいちおかしく,可愛らしい.
菊畑は贔屓の松緑が智恵内,久しぶりに柴のぶちゃんも見れて満足.
喜撰は菊之助が真面目すぎて,ふわふわしたところが感じられず消化不良.次回に期待.
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2018/05/09

番外:独断的歌舞伎感想文 四月大歌舞伎昼の部:西郷と勝/裏表先代萩

日記:2018年4月某日
歌舞伎座「四月大歌舞伎」昼の部を見る.Kabukiza_201804_f2_3042193de748b51c
「一、西郷と勝(さいごうとかつ)」.真山青果作「江戸城総攻」より.松竹芸文室 改訂,大場正昭 演出.出演:西郷隆盛(松緑),山岡鉄太郎(彦三郎),中村半次郎(坂東亀蔵),村田新八(松江),勝海舟(錦之助).通し狂言 梅照葉錦伊達織 
「二、裏表先代萩(うらおもてせんだいはぎ)」.大場道益宅 足利家御殿 同  床下 小助対決 仁木刃傷」.出演:下男小助/仁木弾正(菊五郎),乳人政岡(時蔵),細川勝元(錦之助),下女お竹/沖の井(孝太郎),倉橋弥十郎(松緑),荒獅子男之助(彦三郎),渡辺民部(坂東亀蔵),鶴千代(亀三郎),松島(吉弥),大場宗益(権十郎),横井角左衛門(齊入),栄御前(萬次郎),八汐(彌十郎),大場道益(團蔵),渡辺外記左衛門(東蔵).
「西郷と勝」は真山史劇.過剰なほどの台詞劇だが,西郷の松禄が見事に演じきったのに感動した.豊かな声量とよどみない台詞の奔流で,舞台を完全に支配した.松緑の何かが変わった様な気がする熱演.
「裏表先代萩」は,通常の先代萩の裏で進行する毒物調達を巡るドラマを平行して演じる.この裏のドラマで毒物調達が証明されたことで,表の先代萩で仁木弾正の有罪が確定するというお話し.先代萩を承知している人でないと,ちょっと理解するのは難しいかも知れない.
元気な菊五郎の芝居は見て楽しく,時蔵,萬次郎等が達者な共演.錦之助は相変わらずのユーティリティープレイヤーぶりを発揮.
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番外:独断的歌舞伎感想文 四月大歌舞伎・夜の部:通し狂言「絵本合法衢(えほんがっぽうがつじ) 立場の太平次

日記:2018年4月某日
歌舞伎座「四月大歌舞伎」夜の部を見る.Kabukiza_gappou_poster
通し狂言「絵本合法衢(えほんがっぽうがつじ) 立場の太平次」.片岡仁左衛門一世一代にて相勤め申し候.
四世鶴屋南北 作.奈河彰輔 補綴・演出.片岡仁左衛門 監修.
序幕:第一場 多賀家水門口の場,第二場 多賀領鷹野の場,第三場 多賀家陣屋の場.二幕目:第一場 四条河原の場,第二場 今出川道具屋の場,第三場 妙覚寺裏手の場.三幕目:第一場 和州倉狩峠の場,第二場 倉狩峠一つ家の場,第三場 倉狩峠古宮の場,第四場 元の一つ家の場.大詰:第一場 合法庵室の場,第二場 閻魔堂の場.出演:左枝大学之助/立場の太平次(仁左衛門),田代屋与兵衛(錦之助),田代屋娘お亀(孝太郎),孫七(坂東亀蔵),太平次女房お道(吉弥),お米(梅丸),番頭伝三(松之助),升法印(由次郎),関口多九郎(権十郎),田代屋後家おりよ(萬次郎),高橋瀬左衛門/高橋弥十郎(彌十郎),佐五右衛門(團蔵),うんざりお松/弥十郎妻皐月(時蔵).
仁左衛門が大名と町人の2人の悪人を演じ分けるこの作品,仁左衛門の美しさと凄みが堪能できまことに見応えあり.自己のためには子供,女性といえど容赦なく殺す悪役の魅力,非業の死を遂げる人々の悲惨,ためらうことなく描いた鶴屋南北と演じた仁左衛門に乾杯.
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2018/04/08

番外:独断的歌舞伎感想文 3月国立劇場:増補忠臣蔵/髪結新三

日記:2018年3月某日
国立劇場で歌舞伎を見る.H303shinza_2
「増補忠臣蔵 (ぞうほちゅうしんぐら)一幕二場 ―本蔵下屋敷―(ほんぞうしもやしき)」.第一場 加古川家下屋敷茶の間の場 第二場 同 奥書院の場.国立劇場美術係=美術.「梅雨小袖昔八丈 (つゆこそでむかしはちじょう) 三幕六場 ―髪結新三― (かみゆいしんざ)」.河竹黙阿弥=作 尾上菊五郎=監修 国立劇場美術係=美術.序幕 白子屋見世先の場,永代橋川端の場,二幕目 富吉町新三内の場,家主長兵衛内の場,元の新三内の場,大詰 深川閻魔堂橋の場.主な配役:『増補忠臣蔵』 桃井若狭之助(中村鴈治郎),三千歳姫(中村梅枝),井浪伴左衛門(市村橘太郎),加古川本蔵(片岡亀蔵).『梅雨小袖昔八丈』 髪結新三(尾上菊之助),白子屋手代忠七(中村梅枝),下剃勝奴(中村萬太郎),家主女房おかく(市村橘太郎),家主長兵衛(片岡亀蔵),加賀屋藤兵衛(河原崎権十郎),白子屋後家お常(市村萬次郎),弥太五郎源七(市川團蔵).
増補忠臣蔵は忠臣蔵外伝風の芝居.主従の確執から本蔵お手討ちの土壇場で,思わぬどんでん返しがあって主従の愛が確認されるという筋だが,個人的にはこういう芝居は受け容れ難い.
好き嫌いの話なので仕方がないが,鴈治郎の濃厚な芝居も好きではない.梅枝と橘太郎が好演で印象的.
髪結新三は元来好きな芝居なので楽しく見た.
新三の基準は2013年8月歌舞伎座公演の板東三津五郎にあるので,今回の菊之助はちょっと優しすぎるいい人に見えてしまうが,若く颯爽として魅力的.
梅丸のお熊が可憐で素敵.萬太郎の勝奴が期待以上の好演で良かった.
大家夫妻(橘太郎・亀蔵)は期待通りの好演,こういう役の俳優が面白いと,芝居は楽しい.
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